石田泰道:DOCUMENT―「円環-命脈」石田泰道09-10プロジェクト |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 8月 08日 |
昨年新潟で開催された「大地の芸術祭」を出発点に、私は108体の繭玉作品と共 に本州のフォッサマグナエリア往還1000kmの修行の旅に出た(「円環ー命脈」 石田泰道09-10プロジェクト)。殊に最大級の親玉(直径2m×長さ4m弱)は、 11箇所の美術館など(屋外)を経由する中で、参加者と共に森に蜘蛛の巣状に結 ぶワークショップを続け、「命のリレー」を行ってきた。また時に、一部の繭玉 に自身が桃太郎に扮して乗り込み、信濃川や日本海、富士川、千曲川など水脈を 実際に漂流(100km超区間)することで、自然界と有機的な結びつきを図った。 時に、繭玉を背負い分水嶺の甲武信ヶ岳・千曲川源流を登り詰めた。繭の表面 は、和紙や麻、小麦粉(今春より柿渋使用)でできており、1年間の野外風化に よって刻々と、表情を変えている。これら108体の繭玉は、地脈(フォッサマグ ナ)と水脈(河川、海)、人(社会)の脈をむすぶことで、大きな「命の脈」を 模索しつづけた主役である。今展は集大成のドキュメントである。108体の繭玉 に加え、漂流映像放映、エッセイ、記録写真などの総覧となる。 「円環へ - 漂流するもの - 」2005年 では、当ギャラリーも円環の場所の一つになりました。 石田泰道さんは禅宗の僧侶でもあり、教育者でもあります。出会ってから5年、折にふれ石田さんの活動を、見て来ました。 今回の「DOCUMENT―「円環-命脈」石田泰道09-10プロジェクト」は「共生」自然(環境)そしてひと(社会)の精神をアートでむすぶ。アートで世直しを実行する、石田桃太郎のドキュメントです。 ※全文提供:ギャラリーKINGYO 会期: 2010年9月21日(火)-2010年09月26日(日) |
最終更新 2010年 9月 21日 |