水上綾は1985年埼玉県生まれ。2008年女子美術大学絵画学科洋画専攻卒業。今回当ギャラリーで2回目の個展となります。
　 水上は「闇の中の明かり」をテーマに、心象風景を重ね合わせた作品を発表しています。何層にも塗り重ねられた一見フラットな画面をじっと見つめていると、彼方に続いていく闇の空間と、確かにともる「灯り」が静かに浮かび上がってきます。今回の展示では、ツリーや海をモチーフに描いた油彩約10点を展示いたします。「キャンバスが空間となり、そこに明かりが灯る。そんな作品を創りたい。」と語っています。
　

【作家コメント】
明かりをテーマに制作しています。
その明かりに「希望」というメッセージを込めて。
「私の見たい世界は何なのだろう。」自分に問いかけます。
その中には必ず明かりを登場させるのですが、「希望を描く」といったら正直、後づけのようなものかもしれません。
しかし、私は絶対に希望はなくならないと信じています。