展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 4月 01日 |
田代尚は1963年福岡県生まれ。1986年九州産業大学芸術学部美術科卒業。福岡を拠点に発表をおこなっており、当ギャラリーにて6回目の個展となります。
これまでの個展では、毛糸やロープ、鉄線など紐状のものを編んだ立体作品によるインスタレーションの展示をおこなっていましたが、今回は6点組「シャングリラの花」を中心に、ステンシルとリノカットによる版画を展示いたします。
「シャングリラ」とは、ジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」で描かれた理想郷のことで、仏教徒のユートピアである桃源郷、シャンバラをモデルに書かれたといわれています。中国の伝説「桃源郷」は、昔ある男が川を漕いで行くと一面桃の花が咲き乱れる里に迷い込み、そこを去って再び訪れようと探し求めても、もう二度と見つけることはできなかった、というストーリーです。
今回の新作「シャングリラの花」では、桃や蓮など清浄な花を持った姿の男性が登場します。桃源郷について田代は「ずっと遠いところにあるような、すぐそばにあるような、そんな所だと思います。そんな世界を描いてみたい。“郷愁から吹く風”これがこの作品のコンセプトです。」と語っています。
【作家コメント】
版画は学生の頃からつくっていました。 銅版画が好きで、ニードルでカリカリと描いていました。今ではリノカットが中心です。 テーマは表現はその時々で違います。 でも何を描いても、描いた作品の中に私の気配を感じてもらえたらと思います。
【プロフィール】 1963年 福岡県生まれ 1986年 九州産業大学芸術学部美術科卒業
個展: 1992~97・99・01・02・04・06年 ギャラリーとわーる(福岡) 1998・00・01・03年 なびす画廊(銀座) 2004・05・07・08・09年 ギャラリー58
※全文提供: ギャラリー58
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最終更新 2010年 4月 05日 |