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Published: March 15 2013 |
秋永邦洋は1978年大阪で生まれ、2001年に大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コースを卒業しました。 2011年の第14回岡本太郎現代芸術賞入選作品では、武器のように装飾された植物の群像で圧倒的な存在感を示しました。
「私 は、動物の骨格をモチーフにし『装飾』をテーマに作品を制作しています。 骨の一つ一つの形を文様や紋章を参考にデフォルメし、アウトラインを意識して図案化します。 それを型紙に起こし、全て手捻り技法で成形、施釉、焼成後、パーツ同士を骨格の形に組み立てます。 図案が積み重なり成長する様子をモチーフに当てはめ、装飾の力を表現するのが私の仕事です。 私の装飾に対するイメージは、過剰な装飾が施される寺院や教会といった生と死の中間の世界観のようなものであり、装飾を行うことで本質を偽装している様に も感じます。 例えば、私たちの生活の中でも、食料品にもパッケージングや装飾がなされることで動物の死が偽装され、直接自然と向き合わなくてすんでいます。 生と死という普遍性の中にも、装飾という概念を用いることでこのような現代性を見出すことが可能となるのです。」
秋 永邦洋の作品は、各パーツを手捻りで制作して焼く為、プラスチックや化学物質では成し得ない、素材の自然の変化による、なめらか且つシャープな仕上がりの 中にも温かさが感じられるのが特徴です。死の象徴である骨が、陶器により装飾的に仕上げられたとき、偽装された死の中に再び生が浮かび上がります。
今展では、ネコ、イヌ、キョンなどの動物をモチーフとした最新作を展示致します。 生と死の混在した迫力ある展示空間を是非お楽しみ下さい。
※会期中は日曜日も営業致します。
全文提供:Showcase
会期:2013.3.8~2013.3.24 時間:11:00 - 19:00 closed on Sunday, Monday, and national holidays 会場:Showcase
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Last Updated on March 08 2013 |