展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2016年 9月 03日 |
eitoeikoでは9月10日(土)より10月8日(土)まで、岡本光博展「69」を開催いたします。キュレーションは工藤健志(青森県立美術館学芸員)。岡本が1990年から2016年に制作した2,000点を超える作品の中から厳選した69作品を掲載した作品図鑑『69』の刊行にあわせ、本個展では未発表最新作を含めた作家自身のセレクションからキュレーターがピックアップした9作品に、キュレーターが選んだ6作品の合計15作品を展示いたします。 昨年発表したインスタント焼きそばのカップをモチーフとした巨大オブジェ「UFO-未確認墜落物体」がインターネットやTVのニュース報道で話題となった岡本ですが、本展は「この世をうつす鏡」としてのアートを追求する作家が取り組んできた四半世紀余りの活動の集大成ともいえる個展です。 「みえないもの」の姿、タブーや権利、人種差別、カルチャーギャップ、エロス、臭い、死者、幽霊といったものの存在を、岡本はありのままに、しかし少しだけ作家自身の視点というフィルターで歪め、絵画や立体、映像、インスタレーションといった視覚芸術として示します。偏りなく歪めることで作品は先鋭化され、社会のグロテスクな姿を露呈します。 そしてわれわれ自身に隠された偏見を作家はあぶりだします。その作品は皮肉をこめた社会への警告といった側面をもつ一方で、自然界からフィボナッチ数列を発見するように冷静に履行された作業は、未発見の定理を探すための絶え間ない実験のようです。この機会にぜひご高覧ください。 岡本光博作品図鑑『69』について 岡本光博がアーティストとしてのおよそ27年間のキャリアに国内はもとより米国、インド、ドイツ、英国、スペイン、フランス、台湾などで制作、発表した2,000点を超える作品から自選した69の平面、立体作品、インスタレーションやアートプロジェクトを紹介する作品図鑑。 テキストには工藤健志(青森県立美術館)、浜田久仁雄(神戸ファッション美術館)、癸生川栄(eitoeiko)が参加。デザインは高須健市。数多の出版社から出版を断られた末に立ちあげた自主レーベル萬国際出版より2016年9月に刊行。全104頁A6変形判、函装。 岡本光博 1968年京都生まれ。滋賀大学大学院教育学部修了。KUNST ARZT主宰。 六甲ミーツ・アート 2016/個展UFO after 苫小牧市美術博物館 2016/化け物 青森県立美術館 2015/岐阜おおがきビエンナーレ 2015/ 器と写 パリ日本文化会館 2015/ディズニー美術 KUNST ARZT 2015/美少女の美術史 青森県立美術館・静岡県立美術館・島根県立美術館 2014/ 個展マックロポップ eitoeiko 2014/岐阜おおがきビエンナーレ 2013/福岡現代美術クロニクル 福岡市美術館・福岡県立美術館 2013/ファッション綺譚 神戸ファッション美術館 2010/ Strange World Blackburn Museum & Art Gallery 英国 2009/White Cottage 高雄 2008/Just Love Me The Royal T ロサンゼルス 2008/Thermocline of Art - New Asian Waves ZKM現代美術館 カールスルーエ 2007ほか多数 岡本光博:69
キュレーション 工藤健志(青森県立美術館学芸員) 2016年9月10日(土)~10月8日(土) 【トークイベント】9月29日(木)19時から21時 岡本光博作品図鑑『69』刊行記念企画 岡本光博×都築響一×工藤健志 ちょっと、最近、漂白しすぎじゃない? 青山ブックセンター本店 大教室 料金 1,944円
【ワークショップ】9月30日(金) 昼の部 15時より 夜の部 18時より ※詳細は改めて告知いたします。
http://eitoeiko.com
全文提供:eitoeiko
会期:2016年9月10日(土) 〜 2016年10月8日(土) 時間:12:00 - 19:00 休日:日月祝休廊 会場:eitoeiko
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最終更新 2016年 9月 10日 |