吉田晋之介 展 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 1月 28日 |
吉田晋之介は1983 年埼玉県生まれ、2009 年東京藝術大学を卒業し、同年のシェル美術賞展2009 で準グランプリを受賞しました。 彼の作品の多くは人工的な造営物をモチーフに描いています。例えばダムや崖崩れを防ぐ擁壁、あるいはゴルフ練習場といった具合です。シェル美術賞展で準グランプリを受賞した作品は「樹海にて」と題されていますが、画面に仕切りを設けるように壁がジグザグに描かれていて、そこに人間が入ることはありません。しかし良い意味でも悪い意味でもそうした造営物を造ってしまう人間に興味があると言います。従って求める物は結果だけ、「人のカタチ、表情、動き、服装、個人の性格、個人の感情、等を描きたいとは思いません。要するに個人には興味がないのかもしれません」と述べています。環境破壊など人間の持つネガティブな面やエゴイスティックな部分も含めて、そこから生まれてくるものに出会うとき素直に感動し、そこに人間を強く感じるそうですが、それが制作の動機となっています。 今展ではシェル美術賞展以降積極的に取り組んだ150 号の大作を含む新作油彩5 点、旧作油彩数点による構成で展示する予定です。平子雄一展とあわせてご高覧下さい。
略年譜: ※全文提供: ギャラリーモモ |
最終更新 2010年 3月 06日 |