新庄茂扶 展 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2009年 12月 24日 |
新庄茂扶(しんじょうしげお)は1945年大阪生まれ、1968年大阪芸術大学美術科を卒業しました。1972年に渡仏。フランスにて様々な西洋美術の古典大作に触れ、それを境に新庄は油彩ではなく、身近にある画材の紙を使った作品を制作し始めます。その後、メモ用紙、タイプ用紙、ノート、スケッチブックを中心に約30年間変わらずに紙を素材に制作してきました。 新庄は、「日々『今、ここで生きている』という証のようなもの」(※2)をテーマに制作しています。日々変わっていく自身の生の痕跡を紙という素材にあらゆる形で表現してきました。 今回の展示は紙を使ったインスタレーションになる予定です。無数の穴が空いた長さ約2mの紙を天井から吊り下げ、人の動きや、空気の振動によりそれらが揺らぐように作られています。それは長い間異国で生活してきた日本人としての母国に対する気持ちの揺らぎでもあるのかもしれません。 ぜひご高覧下さいますようお願い申し上げます。 ※1,2とも図録「新庄茂扶」[番画廊、2003年] p56 作者の言葉 ※全文提供: なびす画廊
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最終更新 2010年 1月 13日 |