展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 4月 14日 |
1950年代の大阪で、鴨居羊子という一人の女性が新聞記者から下着デザイナーに転身し、「チュニック・COCO」という会社を作りました。鴨居は白いメリヤス下着しかなかった時代に、カラフルな色彩でナイロンの下着をデザイン。彼女はデザインした下着の初めての発表を個展形式で行い、また新作の発表をダンスホールや劇場で「チュニカショー(下着ショー)」と称して行うなど、従来の下着・ファッション界の常識を次々と覆していきました。鴨居はこのような斬新な手法で世の中に打って出て、下着から女性の意識革命を行ったのです。
本展では鴨居羊子と同時代に触発し合った才能ある人たちとの関係も探りながら、多彩な才能を発揮した鴨居の表現した「言葉」や「絵画」や「下着」を中心に紹介しながら、彼女を励まし、支えてきた小説家・今東光や司馬遼太郎そしてデザイナー・早川良雄の資料も展示します。また、鴨居が尊敬し関わった岡本太郎や写真家・細江英公、井上博道が撮影した鴨居のポートレートや彼女が作った下着や人形たちの写真も併せて紹介します。さらに鴨居の下着ショーの演出にも関わった大阪のアヴァンギャルド・具体美術協会の仕事も紹介します。その他若い劇団唐ゼミ☆のメンバーの協力を得て、「鴨居羊子とその時代」を現代に通底しながら展示ディスプレイや下着ショーを行ないます。
関連イベント 唐ゼミ☆チュニック「したぎと中世~わたしは驢馬になって下着をうりにゆきたい~」 日時:4月18日(日)、25日(日)、29日(木・祝)、5月2日(日)、23日(日)、30日(日)各日とも14:00と15:00の2回公演・各15分を予定 場所:企画展示室、料金:無料(観覧料が必要です)
※全文提供: 川崎市岡本太郎美術館
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最終更新 2010年 4月 17日 |