展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 5月 22日 |
GALLERY MoMo Projectsでは、坂本真澄の当ギャラリー3回目の個展「ますみ銀座」を5月31日(土)から6月21日(土)まで開催します。 坂本真澄は1982年大阪府生まれ、大阪芸術大学で銅版画を専攻し2005年卒業、その後2008年3月まで同大学版画コースにて副手として勤めるかたわら制作、主に大阪と東京でコンスタントに発表を続けてきました。 学生時代は主に専攻の銅版画作品を制作し、その後は支持体の板の木目を生かした作品や、合板に油彩で描かれた人物をその輪郭のまま裁断した作品など、キャンバス作品を含め多彩な表現を試みています。 坂本はいつも身近な題材をモチーフにしながら、背景は自然の中にあるようでどこか人工的、壁紙の前で取るポーズを思わせ、セットの中の被写体という印象も持たされます。 描かれる人物は男性も多く、坂本にとって理想的な男性として描かれますが、中性的なその姿は裸体であっても性的なイメージから遠く、現実とは大きな乖離が見られます。 しかし坂本自身にはそうした境界意識はなく渾然一体となっており、理想的な世界を軽々と何の障害もなく現実世界に引き入れ、作品は現実と絵画世界との境界を取り払って自由に行き交い、坂本独自の世界観を表出しています。 今展では日本のどこでも見かける「~銀座」をテーマにして、一見垢ぬけないローカルな場所にこそ生きる楽しさや親しみを見出し、日常を題材としつつも、その作品全体には坂本真澄の世界が展開され、オプティミスティックな雰囲気を漂わせています。 作品は過酷な現状の裏返しとして、時代の状況や雰囲気をオプティミスムのオブラートに包んでようにも感じられ、その表現はさりげなくなおかつ大胆です。今展では油彩を中心にアクリル、水彩画、クレヨンによる作品など約20点の展示を予定しております。是非ご高覧いただければさいわいです。
[作家コメント] あの銀座も素敵やけど、心躍るのは、あのどこにでもなぜかある、旅先なんかで訪れた商店街についているナントカ銀座。 定食屋さんや喫茶店、八百屋にお花屋、ブティック、惣菜屋。 歩くだけでも楽しい銀座。 ビール片手でもっと最高。 どうぞ銀ブラしに来て下さい! 2014 年 坂本真澄
[作家プロフィール] 1982 大阪府生まれ 2005 大阪芸術大学芸術学部美術学科銅板専攻卒業 [個 展] 2006 番画廊 (大阪) 2007 番画廊 (大阪) 2009 GALLERY MoMo Roppongi (東京) ギャラリーエフェメール (大阪) 2010 studio J (大阪) 2011 GALLERY MoMo Ryogoku (東京) 2012 studio J (大阪) [グループ展] 2004 「第29回全国大学版画展」町田市立国際版画美術館(東京) 2005 「大阪芸術大学卒業選抜学外展」マイドーム大坂(大阪) 「大阪芸術大学・カリフォルニア美術大学版画交流展」Oliver Gallery(カリフォルニア) 「Printing Ⅱ」Pepper\'s Loft Gallery(東京) 「AMUSE ART JAM 2005」京都文化博物館(京都) 2007 「THE NEW FACES 展 6」石田大成社ホール(京都) 「大阪芸術大学美術学科出身作家展」なんばパークス (大阪) 2008 「トーキョーワンダーシード2008」トーキョーワンダーサイト渋谷 (東京) 「gallerism ~画廊の視点~2008」大阪府立現代美術センター (大阪) 2009 「トーキョーワンダーシード2009」トーキョーワンダーサイト渋谷 (東京) 「GEISAI#12」東京ビックサイト(東京) 「 Summer Group Show Hop Step Jump」GALLERY MoMo Roppongi (東京) 2010 「Visage vol.2」GALLERY MoMo Ryogoku(東京) 2011 「再生‐regenerate-」GALLERY MoMo Ryogoku(東京) 2012 「リアリティーとの戯れ」なんばパークス(大阪) 「interaction vol.1」 GALLERY MoMo Roppongi(東京) 2013 「~OSAKAギャラリーセレクション~女性アーティストたちの視点」阪急うめだ本店 9階 アートステージ (大阪)
オープニングレセプション:2014年5月31日(土) :18:00 - 20:00
全文提供:ギャラリーモモProjects
会期:2014年5月31日(土)~2014年6月21日(土) 時間:12:00ー19:00 休日:日・月曜、祝日 会場:ギャラリーモモProjects
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最終更新 2014年 5月 31日 |