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大久保如彌:いつまでもパーティーを
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 10月 17日

「いつまでもパーティーを」2013年 | アクリル、綿布、パネル | 130.3x388.0cm | Naomi Okubo

GALLERY MoMo Ryogokuでは明日、10月12日(土)から11月9日(土)まで大久保如彌(おおくぼなおみ)個展「いつまでもパーティを」を開催します。

大久保如彌は1985年東京都生まれ、2011年武蔵野美術大学大学院修士課程修了、学部1年生の2005年にシェル美術賞展に入選、2007年にはトーキョーワンダーウォール賞を受賞、その後2008年の「トーキョーワンダーウォール都庁」での展示及び当ギャラリーでの個展で好評を博し、当ギャラリーでは4度目の個展となります。

大久保は当初、他者との繊細な関係性をテーマに作品を制作し、近年では装うことの意味を問い続け、装飾の持つ機能や意味、社会との関連性を考察しながら、現代社会の断面を作品化しようと試みています。

前回の個展では、装飾的な色彩感あふれる室内や室外の風景に、同じ服装の同じ人物がそれぞれの姿態で配置され、顔を見せない人物が多様な解釈をもたらしました。そこでは人と物とが混然一体となって描かれ、装飾性と人物の内面性が等価で提示されているかのようでした。

今展では人物描写に何かに向かおうとする意志や姿勢を感じさせ、背景描写に自然への回帰も見られます。装飾という表面的な美に留まらない人間のありようを模索し、装うこととどう調和させるのか、人や社会との関連性にも視線が向けられつつあります。

大久保のボナールなどフランス絵画を想起させる色彩感は健在ですが、個から社会へと変化する様相も見られる今展、装うという女性的な感性とその内面性について、一考を深めていただければさいわいです。

新作油彩作品11~12点の展示を予定、秋深まる季節、皆様のご高覧を心よりお待ちしております。

[作家コメント]
私たちは終わらないパーティーを続けているみたいだ

たくさん着飾り
笑顔を振りまき
キラキラと飾り付けをして
パーティーはとても幸福感に満ちあふれ
理想的に見える

しかし華やかさの裏に隠されているものがあることに
多くの矛盾や嘘があることに
わたしたちは気づき始めている
しかしおかしいと思いながらも

どうしたらいいのか分からなくなっているように見える
そうして とまどいながらもパーティーを続けようとする先に
なにがあるのだろうか

2013 年 大久保如彌

オープニングレセプション:2013年10月12日(土) 18:00 - 20:00

全文提供:ギャラリーモモ両国


会期:2013年10月12日(土)~2013年11月9日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:ギャラリーモモ両国

最終更新 2013年 10月 12日
 

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