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佐藤栄輔:Impermanence
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 1月 15日

"Quietly" 2012 | Acrylic on canvas | 91.0x101.5cm | (c)Eisuke Sato

GALLERY MoMo Ryogoku(スペースA)では、2月23日(土)から3月23日(土)まで、佐藤栄輔の4年ぶり5回目の個展「Impermanence」を開催致します。

佐藤栄輔は1973 年大分県生まれ。2001年American University大学院修士課程終了後2002年「GEISAI 4」にてリキテックス賞受賞、2003年六本木ヒルズ森アーツセンター内ギャラリーに於ける「ARTIST BY ARTIST」に出品、2004年以降当ギャラリーで発表を続け、作品は高橋コレクションなどにも収蔵されています。

自分自身の存在理由を日常性の中で問いかけ、平面作品による表現は普遍性を持って見る者とシンクロし、共感を持って受け入れられて、その方法とスタイルは今も一貫して変わりません。

今展では、家族を持ち、子供の成長と共に、自身の老いとそこに残された時間、或いは死へと向かう存在としての実存的な苦悩から、日常へのはかなさや不安が意識され、作品に反映されています。幼い子供を擁し庇護する存在であれば、親が自身の死を意識し不安と恐怖を抱くのは誰にも共通するもので、そのことを受容し創作に生かすことで、リアルな表現ともなっています。

子供がこの時期を無事に過ごし、親の庇護を必要としなくなる時、こうした不安と恐怖は自身のものだけになり、そういう意味では一過性とも言え、今展のタイトル「Impermanence」も「はかなさ」と「一過性」という二重の意味で捕捉されるかもしれません。格子状のカーテンを思わせる色面の向こう側に、独特の雰囲気を持った人物を描いた作品など、ペインティング10点とドローイング5点による展示を予定しています。

[作家コメント]
前回の個展までは、「どう描くか」のみを意識し集中して、何を描くか、描きたいかについては漠然としたものでした。あえて明確に意識する必要もないし、言語化する必要もない、そうする事でむしろ作品が痩せると考えていました。それは現在でも基本姿勢ですが、ただ今回は自分の視覚的興味、美しく気持ちよいと感じる画面に対して、何故自分がそう感じるのかの答えが無理せず自然に出てきて納得がいきました。描きたいと無意識に感じていた事柄にようやく自分自身が精神的に近づけたような感覚を持っています。やっと言葉にする資格を得たという感じです。

2013年 佐藤栄輔

[作家プロフィール]
佐藤栄輔

1973 大分県に生まれる
2001 American Univerisity 大学院修士課程修了(ワシントンDC, USA)

[個 展]
2001 Fulcrum Gallery(ワシントンDC,USA)
2002 Apolo Space GALALA(福岡)
2004 GALLERY MoMo(東京)
2005 GALLERY MoMo(東京)
2006 GALLERY MoMo(東京)
2008 GALLERY MoMo(東京)

[グループ展]
2001 「Passages」Studio 7 Warehouse Gallery(ワシントンDC,USA)
―― 「MFA Thesis Exhibition」 Watkins Gallery(ワシントンDC,USA)
―― 「Through Looking Glass」 Studio 7 Warehouse Gallery(ワシントンDC,USA)
―― 「Still Life with Self」57 N Fine Art(ワシントンDC,USA)
2003 「GEISAI 4」東京ビックサイト(東京)
―― 「ARTISTS BY ARTISTS」六本木ヒルズ森アーツセンター内ギャラリー1(東京)
―― 「第13回ARTBOX大賞展」DIC COLOR SQUARE(東京)
2004 「第13回 ARTBOX 大賞展受賞記念展」ARTBOX Gallery(東京)
―― 「第2回 日本アートアカデミー大賞」札幌,名古屋,東京,大阪,福岡に巡回
―― 「What’s the Story -Narrative Art from Watkins collection-」 Watkins Gallery,American University(ワシントンDC,USA)
―― 「第14回 青木繁記念大賞公募展」
―― 3月 福岡・久留米展/石橋美術館
―― 6月 福島・郡山展/郡山市立美術館
2005 「第6回Spiral Indepenndent Creaters Festival」青山スパイラル(東京)
2006 「Acryl Award 2005」新宿パークタワー ギャラリー(東京)
2007 「第11回リキテックスビエンナーレ」青山スパイラル(東京)
2008 「Opening Exhibition」 GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
2009 「101TOKYO Contemporary Art Fair」秋葉原UDXビル(東京)
―― 「Summer Group Show Hop Step Jump」GALLERY MoMo Roppongi (東京)
2010 「Visage vol.2」GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
2011 「再生」GALLERY MoMo Ryogoku(東京)

[受 賞]
2001 「GEISAI 4」リキテックス賞
2003 「第13回 ARTBOX 大賞展受賞記念展」月刊ギャラリー賞受賞

[パブリック・コレクション]
American University Watkins Gallery(ワシントンDC,USA)
Takahashi Collection

オープニングレセプション:2013 年2月23日(土):18:00 - 20:00

全文提供:ギャラリーモモ両国


会期:2013年2月23日(土)~2013年3月23日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月・祝
会場:ギャラリーモモ両国

最終更新 2013年 2月 23日
 

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