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Published: November 12 2012 |
KUNST ARZT では、2013年度新春第一弾の展覧会として、日本画家中尾美園の個展「いつかの庭」を開催します。 「生の暗さと明るさを見つめることが私の常であり、生の微妙な明暗を表現したい」とのアーティストステートメントにあるように、中尾美園は、静寂な風景の 中に存在する植物、鳥、少女らの息づかいを描いてきました。視覚芸術ではありますが、鑑賞者が耳を澄まし、その息づかいを感じとることによって、中尾美園 の描く世界をより深く堪能することができます。本展では中尾美園の家の外壁に息づく植物の蔦、そして無尽蔵の大被害を及ぼした東日本大震災の津波被害家屋 跡地に息づく雑草の生命力からインスピレーションを得た新作を展開します。ご注目頂ければ幸いです。 (Kunst Arzt 岡本)
[作家コメント] 我が家の外壁は、植物の蔦で覆われている。引越した当初は北側の壁面だけであったのが、今では東西の壁面へも広がっている。 この夏はついに窓を少し開けたところから、室内へも侵入してきた。 東日本大震災の津波被害があった住宅地跡の映像を見た。 一面雑草が覆い、植生が豊かだと感じた。 本展では、油断のならない植物や生き物を描く。
[作家プロフィール] 中尾 美園 NAKAO Mien
1980年 大阪生まれ 2002年 京都市立芸術大学 美術学部 美術科 油画卒業 2006年 京都市立芸術大学大学院美術研究科保存修復専攻修了
Exhibithon 2006年 京都市立芸術大学大学院修了制作展(大学院市長賞) 2008年 第26回上野の森美術館大賞展(入選、同09年一次賞候補) 2008年 京展(館長奨励賞、同09年須田賞・芝田記念賞) 2008年 個展(ギャラリーi、 京都、同10年・11年) 2008年 京都府美術工芸新鋭展(日本経済新聞社賞) 2009年 二人展 ギャラリーi, 京都 2009年 芸術と工学の交差展 京都大学時計台記念館 2010年 わざゼミ報告展 京都芸術センター Others 2005年 KYOTO ART WALK (現代美術作家の山元伸二氏とともに、氏の平面作品を2曲1双の屏風を共同制作。清水寺。) 2007年 京都大学工学研究科井手プロジェクト (京都大学工学研究科機械理工学専攻井手研究室において、文化財撮影用超高精細スキャナの開発に参加。当プロジェクトに対し、古典技法再現標本 大徳寺聚光院『蓮鷺藻魚図』現状摸写、及び復元模写を提供。) 2011年 KOREA EXPO 2012(京都大学特任教授でメディアアーティストの土佐尚子氏のインタラクティブメディアアート作品に原画として、水墨画作品約200点を提供。2012年のEXPOで展示を予定している。) ゆだま(様々な分野の講師を招いてのイベント、教室を開催する会を友人と主宰。参加者は様々な年齢、業種より、ものづくりを通しての異業種交流をはかることが目的。)
全文提供:KUNST ARZT
会期:2013.1.15~2013.1.20 時間:12:00 - 19:00 休日:Mon 会場:KUNST ARZT
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Last Updated on January 15 2013 |