渡辺豪:lightedge-境面Ⅱ- |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 1月 18日 |
近年では韓国でのメディアシティ・ソウル(2006年ソウル美術館)、「美麗新世界:当代日本視覚文化」(2007年 北京/広東美術館 広州)、また台湾での「Have You Eaten Yet? ─ 2007 Asian Art Biennial」 (2007年 国立台湾美術館、台中)等に参加、アジアで活躍すると共に、昨年はリトアニアでの「ビッグ・イン・ジャパン」展にてポートレートシリーズの新作を発表し話題を集める等、国内外で目覚ましい活躍を見せている若手作家です。 待望の第2回目である今回の個展では、室内空間や室内にある身近な物質がモチーフとなり、その表面が織りなす景色が展開される新作アニメーションを中心に発表致します。 コンピューターグラフィックスで作成した3D形体の骨組に、物の表面の画像を貼りつける、あるいは、室内の空間を構成している一部を切り取り解体、表面という単位で変化していく様を、幽暗な色調と静寂さを帯びた緩やかな進度のアニメーションやデジタルプリントの作品で表現しています。 その作品世界は、表面がそれを支える“物質”から離れて自律的に表れることで、物をその物として認識することのできない、意味や配置の定まらない、あるひとつの領域、固有な景色を作り出し、また、ギャラリーの展示空間に多視点的に複数の作品を設置することで、異なる時間や距離が混じり合う景色の展開を試みています。それは、前回の個展「境面」で見せた代表作のポートレートシリーズから離れながらも、作家の意識する共通の境界というテーマへの新しいアプローチであり、私たちの身近にある空間や物に対しての認識、意識を変化させるような体験となることでしょう。 ※全文提供: ARATANIURANO 会期: 2011年1月22日(土)- 2011年2月26日(土) |
最終更新 2011年 1月 22日 |