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岡田ムツミ 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 5月 13日

「銅」 “Copper”2012 oil on copper 42x32cm

岡田ムツミは1953年、長野県生まれ。女子美術短期大学卒業後、1985年に旧西ドイツに渡り、ケルン美術大学、パリ・ボザールで絵画を学びました。現在はドイツ・ケルンを制作の拠点として発表を続けています。本展はギャルリー東京ユマニテにおいて 3 年ぶりの新作展となります。

岡田の作品は、カンバスに極限られた色数で平行なラインや幅の違うストライプが描かれています。一見ストイックでシンプルな作品ですが、その整理された画面からは実に饒舌で芳醇な香りが漂ってきます。

岡田は、例えば日課になっている散歩の途中に訪れる公園の風景、耳にする音楽、小説などから受ける感情、感覚を視覚的に表すにはどうしたらよいか、それらを絵画に置き換えたら…、という手法で作品に作り上げていきます。作品「さくら」は桜が持つ独特のイメージと、桜の風景から立ち昇る香りや感情を色という無限の素材を駆使して表現していきます。それは、30年近く日本から遠く離れて生活してきた彼女の生き様そのものが作品となり、人間が本来持っている全ての感覚を呼び覚ましてくれるようです。

また、数年前からは金属板に油彩を施す手法に出会い、銅やアルミなど素材本来の美しさと油彩の色調でさらに岡田の世界は広がりました。この豊かでありながら、静謐な瞑想性さえもが漂う岡田ムツミの作品。今回は、銅板に油彩の新作を含めて 10数点を展示いたします。絵画の原点に戻り、充実感に満たされる体験、お見逃しなく是非ご高覧下さい。

[作家コメント]
今回の発表では、今までのキャンバスに油彩、に加えて、銅板、あるいはアルミ板に油彩の作品もご覧頂きたいと存じます。金属板に油彩は金属が既に色彩を持っていますので、それとの共演となりますから、私自身が何かを思って制作してきた、今までとは少し違います。そんな作品をご覧頂く事になりました。

[作家プロフィール]
岡田ムツミ
1953 長野県生まれ 1973 女子美術短期大学卒業
1985-93 ケルン美術大学在籍(絵画専攻)
1989-90 エコール・シューペリヨール・デ・ボザール(フランス国立美術学校)留学
1992 ケルン美術大学にてマイスター・シューラー号取得
1996 芸術企画「プラハ三態」(文学領域から多和田葉子氏、写真部門からジャネット・吉井-ビュンガー氏)にてプラハに滞在
2001 文化交流企画「ケルン・京都 - 寺院と教会」に参加
2003 アーティスト・イン・レジデンス・プログラムの 支援で京都に短期滞在、建仁寺にて企画展発表
主な展覧会
1993 個展 信州新町美術館(長野)
1994 個展 アーティストハウス・シュパイアー(ドイツ)
1995-96 グループ展 日本文化会館(ケルン・ドイツ・)
1996 個展 バト・ラボアール(パリ・フランス) 個展 クンストラウム・ウルズラ・モック(ブレーメン・ドイツ)
1999 グループ展 ヴェーザーエムスホール「日本展」(オルデンブルク・ドイツ)
2000, 02 個展 ギャラリーフォールムリンデンタール(ケルン・ドイツ)
2002, 07, 10 個展 ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2003, 05 個展 クンストラウム21(ケルン・ドイツ)
グループ展 建仁寺大書院(京都)
2006 個展 エーレンフェルト区役所ギャラリー(ケルン・ドイツ)
2007 個展 ギャラリーシュトラッケ(ケルン・ドイツ)
2008 倉知久美子との2 人展 ルール地方現代芸術協会(ドイツ)


全文提供:ギャルリー東京ユマニテ

会期:2013年7月8日(月)~2013年7月20日(土)
時間:10:30 - 18:30
休日:日
会場:ギャルリー東京ユマニテ

最終更新 2013年 7月 08日
 

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