| EN |

寺井絢香:zokuzoku
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 7月 11日

《たけのこ》

《キウィ》2010年|鉛筆、色鉛筆、紙|51.5x18.2㎝
画像提供: ギャルリー東京ユマニテ
Copyright © Ayaka Terai

ギャルリー東京ユマニテが若手作家を紹介する実験的な展覧会「humanite lab」。今回は寺井絢香(てらいあやか)を紹介いたします。寺井は1989 年浜松市生まれ。現在、多摩美術大学油画科3 年に在籍しています。

寺井は大判の紙に、キウィ、たけのこ、プリンなどの食物、または画鋲やマッチ棒など、身の回りに何気なく存在するものたちを愛おしむかのように丁寧に描いていきます。同じ対象物でもそれぞれに違った表情や形があって、全く同じ存在はありえない。それはまるで私たち人間一人ひとりの存在のように。どこまでも延々と続くもの達の群衆は、どこか愛らしく、多くのイメージを膨らませ、私たちに自由な記憶を辿らせてくれます。

学外では今回が初めての発表となります。瑞々しい感性の発端を見せてくれる寺井の作品展。是非ご高覧下さい。

作家コメント
私はごく身近なものや形からイメージして制作することが多い。
今、世の中には多くものが溢れていて、更に新しいものが次から次へと生み出されている。そのため私たちは、ついつい新しいものや珍しいものに目を奪われてしまいがちだ。
しかし何気ない日常生活の中にも面白いものがたくさんあることに気が付いた。街を歩いている時、自然の中にいる時、家の中をぐるりと見渡した時。こうした中で目に飛び込んでくる些細なものでも、ちょっと見方を変えるだけで、全くそのものの感じが変わったりする。そんなものこそ私の作品の中では主役になれる気がする。

作家略歴
1989 静岡県浜松市生まれ 2008 多摩美術大学油画科入学、現在多摩美術大学油画科3 年在籍

※全文提供:  ギャルリー東京ユマニテ


会期: 2010年9月13日(月)-2010年9月18日(土)

最終更新 2010年 9月 13日
 

関連情報


| EN |