展覧会
|
執筆: カロンズネット編集3
|
公開日: 2012年 12月 21日 |
麻田光子(1937~)は倉敷民芸館付属工芸研究所で染色と手織りの指導を受け、50年近くに渡り 染織の仕事に携わってきました。 自身の仕事を「産業革命以前のもの」と語る通り、染めから織りまでを一貫して一人でこなします。 染めには櫻、山栗、藍、よもぎ、梅、薔薇、茜、山吹といった様々な植物染料を使い、自然の持つ 様々な色合いを引き出します。織りには、手織りの機械で、「10㎝進むのに250本以上の糸が必 要」という手間を掛けます。そうして丁寧に織り込まれた紬の布は、温かみの中に気品を醸す、 美しいものです。 紬は、手撚りした糸の太さに均一を求めないため独特の風合いがあり、しかも丈夫な為、古くから 日本人に愛されてきました。 この度、中長小西に於きまして、様々な植物染料による新作紬、約20点を展観いたします。 * 同じ時期に、浜松市秋野不矩美術館に於いて、ご主人で日本画家の麻田鷹司(1928~87)氏の 展覧会が開催されます。「麻田鷹司ーわたしの風景展ー」 2月16日~3月24日
[作家プロフィール] 麻田光子 ASADA TERUKO
1937 東京生まれ 1957 倉敷民芸館付属工芸研究所卒業 1959 女子美術短期大学図工科卒業 1960 (~62)日立製作所デザイン研究所嘱託勤務 スピーカーのサラン部分のデザインと試織 1962 国展入選 日本画家 麻田鷹司と結婚 1964 日本民藝館新作展に入選 1999 慶応義塾大学文学部卒業 2008 ギャラリー無境で個展 2010 日本民藝館新作展に入選 2011 日本民藝館新作展に入選 「和楽」に掲載 櫻尽くしの、花見の宴 2012 日本民藝館新作展に入選
全文提供:中長小西
会期:2013年2月8日(金)~2013年2月23日(土) 時間:11:00~19:00 休日:日・祝 会場:中長小西
|
最終更新 2013年 2月 08日 |