展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2011年 11月 09日 |
私が絵を描くようになったのは、肖像画家を営む父の影響が大きい。 父のことは一人の画家として尊敬している。しかし一方で、写真に写る人物の姿をただ忠実に再現するという、表層的な肖像画のありかたには疑問を感じていた。
私が描いているのは自画像だ。しかしそこに描かれている人物の姿形は私とは違う。 彼らは私のもつさまざまな記憶、経験、感情を擬人化したキャラクターであり、私の分身でもある。 私は一つの肉体しか持たないが、その中にある人格はつねに変化しているように感じる。 同時に相反する感情をもったり、些細な出来事で考え方が大きく変わることもある。
絵を描いているその時、私の人格を構成している要素を見つめる。 そして形のないそれらを一人のキャラクターとして表現することで、表層を剥いだ自画像を描きたいと思う。 ―山田優アントニ
※全文提供:ギャラリー16
会期: 2011年11月15日(火)-11月26日(土) 会場: ギャラリー16 APERTO[アペルト]
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最終更新 2011年 11月 15日 |