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小木曽瑞枝:左見右見(とみこうみ)
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 5月 28日

《左見右見》2011年 | 画像提供:横浜ベイクォーター ギャラリーBOX | Copyright© MIZUE OGISO

季節ごとに感度の高いアート作品を紹介していく横浜ベイクォーター「ギャラリーBOX」。 20回目にあたる今期は、風景の観察を通した独自の視点で物語を構築し、ファンタジーとリアリティーの狭間にある世界を表現する小木曽瑞枝を紹介します。

「左見右見(とみこうみ)」とは、右をみたり左を見たり、あちらこちらを見ること。平面と立体を組み合わせて構成した空間は、視点を変えてみることでさまざまな表情をみせます。木製のパネルをくり抜いてつくられたオブジェは、自分の半径1m程の視界にある小さな発見の集積たちだと彼女はいいます。『どこかの風景』だけれども、どこでもないどこかの場所。3.11の大震災は私たちの日常、価値観を大きく変えました。本展タイトルに今回彼女が選んだ「左見右見」ということばは、情報に翻弄される私たちの姿とも重なります。どこか欠けた風景は、これから再生されていく未来の風景を思わせます。

なお、会期中には小木曽瑞枝+池田光宏によるワークショップを開催予定です。詳細は横浜ベイクォーターウェブサイトにて後日発表致します。

小木曽 瑞枝(おぎそ みずえ)
1971年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業、東京芸術大学大学院修了。2007年より2年間のスウェーデン滞在を経て、現在東京をベースに国内外で活動。風景の観察を通した独自の視点で物語を構築し、ファンタジーとリアリティーの狭間にある世界を、平面や立体を構成したインスタレーション作品として発表している。主な展覧会に、'03年「Project N」オペラシティアートギャラリー(東京)、'09年「Get Set」ヴィルセルム美術館(スウェーデン)、'10年「ポーラミュージアム アネックス展 2010 "祝祭”」ポーラミュージアム アネックス、「The garden of deep sea」UTRECHT/NOW IDeA 、「日々観光」IDEE 自由が丘店、「ANA MEETS ARTS」ANA羽田空港ラウンジ、「花蜜標識」TRAUMARIS など。

全文提供: 横浜ベイクォーター ギャラリーBOX


会期: 2011年6月2日(木)-2011年8月28日(日)
会場: 横浜ベイクォーター ギャラリーBOX

最終更新 2011年 6月 02日
 

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