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ART TODAY2010:荒川修作+マドリン・ギンズ「意味のメカニズム」完全版127点
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 13日

《意味のメカニズム》「 意味の諸段階」より
油彩他 画布|各224×173cm|制作1963-88 年
画像提供:セゾン現代美術館

荒川修作は1936 年名古屋に生まれ、1961 年以来ニューヨークを拠点に活動した現代美術の奇才である。「意味のメカニズム」シリーズの制作は1963 年頃からマドリン・ギンズとの協同で始まり1988 年に一応の完結をみた。

このシリーズ全体はあたかも書物のようであり、目次に始まり15 章から成る本編は同一サイズの80 点の作品で構成されている。最終の16 章「検討と自己批判」は現実化されるべき構築物のための素描や模型としてその後の仕事に継続しており、荒川自身もしばしば<まだ進行中のプロジェクト>と語っていた。

総数127 点に及ぶ「意味のメカニズム」シリーズは、 今年5月にニューヨークで急逝したアラカワを知るための、唯一の自作による体系的教科書とも言えるものである。公開が少ないこの機会に、是非精読して戴きたい。

※全文提供: セゾン現代美術館


会期: 2010年10月9日(土)-2010年11月23日(火・祝)

最終更新 2010年 10月 09日
 

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