英ゆう:森 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 6月 14日 |
英ゆう(1973年、京都府生まれ)は、1998年に京都市立芸術大学研究科絵画専攻油画を修了しました。 2007年に京都市芸術文化特別奨励制度の認定を受けてタイに渡り、2009年末までバンコクのシラパコーン大学でレジデンスを行ってきました。 かねてからタイの供花や伝説をモチーフにした色彩豊かな油彩画を描いてきましたが、この期間はよりじっくりとバンコクの街を眺めて暮らすうちに、描く対象の大小を逆転したり、だまし絵のような錯覚的なイメージを多く集めて描くようになりました。またバンコクでは、油彩画の他にレリーフエッチングやモノタイプなどの版画制作にも取組みました。油彩画とも水彩画とも違う発色、色の変化や、自分の意志以外の力が働いて完成する版画は、作家に新たな刺激を与えたようです。 今回の展覧会では、バンコクで作成した版画作品約18点とチャオプラヤー川を描いた油彩画大作などペインティングを4~7点展示する予定です。今回のタイトル「森」には混沌や混雑、現地の熱帯雨林など、バンコクの生活を象徴する意味が込められています。帰国後初の個展となります。二年間に渡るタイでの成果を是非ご高覧ください。 また、会期を一部重ねて京都芸術センターの大広間で個展「外を入れる。」(6月13日(日)まで)も開催しております。タイで制作した油彩画大作や版画を、畳が敷き詰められた会場でインスタレーションします。あわせてご覧ください。 ※全文提供: イムラアートギャラリー 会期: 2010年6月2日-2010年6月26日 |
最終更新 2010年 6月 02日 |