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生誕130年 松岡映丘 -日本の雅-やまと絵復興のトップランナー
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 17日

《右大臣実朝》昭和7年(1932)絹本着色 | 日本芸術院蔵(会期中展示替えあり)Copyright© Eikyu Matsuoka | 画像提供:練馬区立美術館

兵庫県に生まれた松岡映丘(えいきゅう)(1881~1938)は儒学者の父、民俗学者の柳田國男をはじめ歌人、言語学者らを兄にもつ学者一家に育ちました。東京美術学校を首席で卒業、平安・鎌倉期の絵巻物や有職故実を丹念に研究し、『源氏物語』をはじめとした古典文学に取材した王朝貴族、鎧武者たちを優美に、叙情豊かに描き、やまと絵の再興に努めています。しかし、その表現は古典だけにはとどまらず、近代的な造形感覚を加味した「新興大和絵」を展開していきました。そうした成果が《右大臣実朝》へと結実し、初代水谷八重子をモデルとした《千草の丘》で、よりモダンな作品へと花開いていきます。「古典の教養に立脚して時代に生きよ」と弟子たちに語った言葉はまさに映丘の画業そのままを表している言葉といえるでしょう。

30年ぶりの大規模な回顧展となる本展では、映丘16歳の最初期の作品から晩年にいたる約70点の作品に加えて、映丘の生家に残されたスケッチ、画稿類合わせて20点余りを展示し、その画業を紹介するものです。

《特別講演会》
山下裕二(明治学院大学教授)
「最後のやまと絵師 松岡映丘を応援する」事前申込
日時: 11月5日(土)14:00~  会場:美術館視聴覚室

《美術講座》
"目からウロコの“日本美術史   事前申込
1 岩佐光晴(成城大学教授) 「平泉中尊寺と平安の仏たち」
日時: 10月30日(日)14:00~  会場:美術館視聴覚室
2 髙岸 輝(東京工業大学大学院准教授) 「やまと絵の一千年」
日時: 11月12日(土) 14:00~  会場:美術館視聴覚室

≪申込方法≫
◎事前申込(抽選)制 ◎高校生以上対象。定員60名
◎往復はがきまたはEメールに〔山下裕二講演会
または1岩佐光晴講座または2 髙岸 輝講座を明記し、住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号〕を記入してご応募下さい。一通につき2名様まで申込可(連名で記入)。
宛先:〒176-0021 練馬区貫井1-36-16 練馬区立美術館
e-mail : このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
〆切は、特別講演会10月15日、1 10月8日、2 10月22日(いずれも必着)。

《記念コンサート》
「琵琶と語りで聴く いにしえの恋ものがたり」
出演:筑前琵琶奏者 川村旭芳
日時:10月29日(土) 16:00~  会場:美術館ロビー

《学芸員によるギャラリートーク》
10月15日(土)、10月22日(土)、11月19日(土)  各日14:00~

巡回・展示作品
3会場巡回、姫路市美術館、島根県立美術館は巡回済み。会場により展示しない作品もあり、また、会期中一部展示替えあり

全文提供: 練馬区立美術館


会期: 2011年10月9日(日)~2011年11月23日(水・祝)
会場: 練馬区立美術館

最終更新 2011年 10月 09日
 

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