篠原猛史:ヘルシンキの芽 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 9月 12日 |
篠原猛史は1979年にN.Y.でのDrawing Performanceを皮切りに世界各地のビエンナーレや展覧会で発表を続けてきました。 篠原は1970年代半ばから15年間ほど “return to earth ” シリーズの制作を行ってきました。それは地球を構成している5つのエレメント、火・土・水・風・木のバランスを作品に取り入れることであり地球のリズムの中で制作を続けるという壮大な試みでもありました。 本来の人間性の根っこのようなものを吸収したり、強くすることが重要であると考えたその思想が制作のプロセスに強く反映され、表現されています。そして更に40歳からは、自らがより能動的に積極的に関わるという姿勢を制作に転化していく“ 循環と波動 “シリーズへと移行していくことになります。 “return to earth” “ 循環と波動 “のシリーズが、大地、地球、宇宙の持つエネルギーの循環を捉えるためのアクションであったとすれば、近年の篠原シリーズには過去に生きた人、通り過ぎた命の軌跡、それらが生み出したカタチに焦点を当て、強くそしてユーモラスな生命の力を感じさせる、言わば人類そのものの循環と波動です。またそれは、本年11 月に東京都現代美術館で行われる子供の為のワークショップ開催などの具体的なアクションとして、リアリティとしての新しい循環と波動も生み出しています。 gallery feel art zero では2回目となる篠原猛史の展覧会。過去と未来の人類への愛情と希望に満ちた篠原猛史のエネルギー溢れる最新作を是非ご覧ください。 全文提供: gallery feel art zero 会期: 2011年9月10日(土)~2011年9月25日(日) |
最終更新 2011年 9月 10日 |