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ベン・アイン:LOVE AND HATE
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 23日

画像提供:メグミオギタギャラリー | Copyright© BEN EINE

バイオグラフィー
1970年生まれのベン・アイン(Ben Eine)は、14歳の頃から路上でグラフィティを描き始めました。バンクシーやアンソニー・ミカレフといった作家のスクリーンプリントを手がける一方で、自らもグラフィティに留まらない独自の表現を求めて2008年よりソロアーティストとして本格的な制作を始めました。

その後ロンドンのKingsland Roadに並ぶ四軒の店のシャッターに、ドイツ語で「One」を表す「EINE」という文字をそれぞれ描いた作品が話題になり、イースト・ロンドンを中心に次々 と路上制作を行いました。巨大でカラフルな文字はすぐに街の新しいランドスケープとして評判となり、ヨーロッパ・アメリカ・インド・日本の各地でもとその姿を見せるようになります。

今年はバンクシーやバスキアを一同に集め、大きな話題となったMOCA(ロサンゼルス現代美術館)の「ART IN THE STREETS」にも出展、またイギリスのキャメロン首相がオバマ大統領へのギフトとしてアインの作品を贈った事でも世界的なニュースになりました。さらにANYA HINDMARCHとコラボレーションを行い、東京銀座店のウィンドウやバッグデザインに作品が起用されるなど、その活動は様々なフィールドで注目されています。

日本初個展
そしてついにこの夏、メグミオギタギャラリーで満を持しての日本初個展を開催いたします。今展では文字にこだわった制作を続けてきたアインの集大成として、A to Zのサーカスフォントの作品を中心に展示をいたします。

ラメを織り交ぜ重ねた下地で奥行き出した上に、クラシカルであると同時に未来的なサーカスフォントの文字が整然と描かれた様子は、発射台のロケットのように爆発寸前のパワーを秘めています。それは単体では意味を持たないが、その配列によってあらゆる言語と思想を生み出す文字の魔術的な力とアインの独創的な色彩や形態感覚が織りなす芸術作品です。

アインは意味を持つ前の字体そのものの美しさを抽象化し、表現へと昇華させます。それは筆の躍動的な痕跡で文字の意味を見せる「書道」とは違ったアプローチでありながらも、共通する世界観を感じさせます。そのため日本で個展を行う事は文字の原点を追求し、表現の幅を広げるために必然であったとアインは言います。展覧会初日にはアイン本人も来場し、サプライズの企画もあります。どうぞご期待下さい。

全文提供: メグミオギタギャラリー


会期: 2011年8月19日(金)-2011年8月28日(日)
会場: メグミオギタギャラリー
ベン・アイン来日レセプション: 2011年8月19日(金)19:00 - 21:00

最終更新 2011年 8月 19日
 

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