この度、KOKI ARTSでは中村亮一の個展「Confused Utopia」を開催致します。本展では、新作を含む約200点を展示致します。

アイデンティティーは、文化や経験だけでなく政治へも関連性のある現代でも重要な世界共通のテーマです。今回の作品は、それぞれ実在した日系アメリカ人の肖像が描かれています。第二次世界大戦中、多くの日系アメリカ人はアメリカ政府により強制収容所に送られ、日本とアメリカの間でアイデンティティーが揺らいだと言われています。中村は今年の夏までポーラ美術振興財団在外研修員として１年間アメリカに滞在し、その間、日本人作家として以前からテーマとして扱っていたアイデンティティーを改めて意識するようになり、今回の作品に取り組みました。

中村亮一（1982年生まれ）は、2003年に単身ベルリンへ渡り（東京造形大学を自主退学）、2004-2008年までベルリンで作家活動を行います。帰国後は東京を拠点に活動を続けており、2015年8月-2016年8月はポーラ美術振興財団在外研修員としてアメリカに滞在しました。本展は、KOKI ARTSでは２回目の展示となります。近年の主な国内での展示では、第17回 岡本太郎現代芸術賞展、ギャラリー椿、LIXILギャラリーでの個展などがあります。

全文提供：KOKI ARTS

会期：2016年9月17日(土)　〜 2016年10月15日(土)
時間：12:00-19:00
休日：日・月・火・祝
会場：KOKI ARTS