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東京アートミーティング トランスフォーメーション
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 18日

マシュー・バーニー
《クレマスター3:ファイブ・ポインツ・オブ・フェローシップ》2002年
Collection of the Artist, Courtesy: Gladstone Gallery, New York

生きることは変わること。 細胞や知識の更新、時代、環境との出会い、また想像力によって、日々私たちは変わっていきます。

この展覧会は、「変身-変容」をテーマに人間とそうでないものとの境界を探るものです。 古今東西、変身をテーマにしたイメージや芸術は多くつくられてきました。 特に日本においては、昔話から現代の漫画やアニメのキャラクターに至るまで、豊かなイメージが溢れています。

では今、なぜ「変身-変容」なのか? インターネットやグローバル経済、テクノロジーの発達によって、従来の社会に属する「人間」という形がぶれはじめ、その存在には、かつてないほどの多様性が生まれつつあります。

本展では、動物や機械、想像上の生き物、異なる遺伝子組成をもつ体など、人とそうでないものの間を横断する多様なイメージが、絵画、彫刻、映像、アーカイヴ、シンポジウムなどを通して展開されます。 そこで表現される「変身-変容」する形は、私たちの夢や希望、おそれをひとつの予兆として映し出します。 1980年代から現在にわたり15カ国21組のアーティストたちによってつくられた作品を通して、今、変わることの可能性と意味を伝えます。

東京アートミーティングとは
現代アートを中心に、デザイン、建築などの異なる表現ジャンル、およびその他の専門領域が出会うことで、新しいアートの可能性を提示します。 第一回目は、「トランスフォーメーション」のテーマのもと、アートと人類学が出会います。 東京藝術大学とも連携し、「東京藝大トランスWEEKS」として、将来世代の育成を図るための展示、パフォーマンス、シンポジウムなどを開催します。

本展のみどころ
『対称性人類学』などで知られる人類学者、中沢新一との共同企画。 人間と動物の関係について考えます。 また、多摩美術大学芸術人類学研究所の特別協力を得て、「変身-変容」に関連するアーカイヴ制作を行います。

東京藝術大学とのコラボレーションでおこなう「東京藝大トランスWEEKS」。 海外アーティストをまじえたシンポジウム、若手アーティストの展覧会やパフォーマンスを開催します。

ヤン・ファーブル自身による日本へのオマージュを込めた衝撃のパフォーマンス。 マーカス・コーツと中沢新一によるトークとパフォーマンス。 山川冬樹、及川潤耶など若手注目パフォーマーによるサウンド・パフォーマンスなど。 本展のための特別パフォーマンス満載!バールティ・ケール、シャジア・シカンダー、ジャガンナート・パンダなど、インド、パキスタン出身のアーティストたちのヒトと動物、自然を横断する途方もない想像力。 新作も含めアジアの新しくダイナミックな表現を見せます。

レディー・ガガにも影響を与えたマシュー・バーニーの代表作《クレマスター3》の彫刻、写真日本初公開、パートナーのビョークもアイスランドのガブリエラ・フリドリクスドッティの作品の中でキュートな怪物として登場します。

※全文提供: 東京都現代美術館


会期: 2010年10月29日(金)-2011年1月30日(日)

最終更新 2010年 10月 29日
 

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