新津保建秀×早見あかり:Spring Ephemeral |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 4月 05日 |
本展は、写真家の新津保建秀によって雑誌「IANN vol.5」(FOIL刊) 上で昨年発表された連作〈Fluid / Girl〉と、これまでに野外録音した音源から抽出したサウンドファイルの断片、また被写体の早見あかりによって録音された都内近郊のさまざまな環境音から選ばれた音源を中心に構成します。 新津保は写真家としての活動以前より、映像とサウンドスケープの野外録音による製作経て、現在に至るまで場に堆積する人々の営みの痕跡と、メディアによって記録される個人の記憶との関係に関心を持ってきました。近年は写真と野外録音による代官山ヒルサイドテラスと猿楽町における人々の記憶を巡るドキュメントのほか、2010 年には東京大学知の構造化センターのpingpong project による「動く地図」とのコラボレーションを行っています。このコラボレーションでは、ヒルサイドテラスにおける地域児童向けのワークショップのほか、池袋/ 新宿/ 渋谷/ 東京/ 横浜の駅という公共空間にポスターとして掲出した写真作品と、インターネット上における沿線の地理空間情報とTwitter の人々のつぶやきにタグ付けされた時間と場所を連結させたプロジェクトを、小説家・佐藤多佳子の新刊キャンペーン「きこえる? School & Music」のために制作しました。今回被写体となっている早見あかりはこれまでアイドルグループ「ももいろクローバー」のメンバーとしてのアイドル活動を行いながら、この「きこえる?」を始め、新津保の撮影による多数のプロジェクトに参加しています。 本展ではこれまで撮りためたなかから、「きこえる? School & Music」プロジェクトで発表された写真、雑誌「IANN」で発表されたポートレートの連作〈Fluid / Girl〉(2009年)、2011年に制作されhoneyee.com 上で発表された〈Spring Ephemeral〉(2011年)、早見の16歳の誕生日である2011年3月17日に撮影した写真と録音した環境音による最新作、そしてこれまで両者によって録られたサウンドスケープの断片によって構成します。 また期間中、田中良治(セミトランスペアレントデザイン)のデザインによる限定版のzineも販売予定です。 常に第一線で活動する新津保建秀と、4月にグループを脱退し新たな展開を迎える早見あかり。両者の奏でるコラボレーションを、この機会にぜひご鑑賞ください。 【プロフィール】 早見あかり 【関連書籍】 ※全文提供: フォイル・ギャラリー 会期: 2011年4月15日(金)-2011年5月14日(土) |
最終更新 2011年 4月 15日 |