展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 11月 16日 |
本展では、香川県の丸亀で出会った養豚農家の夫婦とブタの日々を10年にわたり撮り続けた、モノクロ写真の作品群を展示します。
おっちゃんのお腹の上で、安心しきって眠る子ブタ。 新聞を読むおっちゃんの後ろから、そっと覗き込むブタ。 休憩中におっちゃんがギターを持つと、すぐにブタが集まってきて即席コンサートの始まりです。 朝から晩まで、さらには家の中まで。 おっちゃんの周りにはいつも、きらきらと瞳を輝かせたブタがまとわりついています。 香川県で養豚場を営み、まるで家族のように1200頭のブタと暮らすおっちゃん。 ブタは農場の中を自由に闊歩し、人とブタが同じ目の高さで過ごす日常。 大量飼育・大量生産化に伴い、餌やりから糞尿の処理までどんどん機械化が進む養豚業界で、おっちゃんは自分の手で餌をやり、自分の手で糞の処理をし、一頭ずつに愛情を注いでブタを育てます。 養豚農家として、農林水産大臣賞を何度も受賞する程の腕を持ったおっちゃんの養豚場では、単に生産するという域を超えた、愛するものと共に生きる喜びが溢れています。
2009年に自費出版され、口コミで話題沸騰となった写真集が、装いを新たに、フォイルより同時刊行致します。この機会にぜひ、併せてご高覧くださいませ。
山地としてる(やまじ・としてる) 1937年香川県生まれ。丸亀市役所職員として農林水産行政に24年間携わる。 2009年、養豚農家の夫婦と豚の姿を記録した写真集『豚と共に』を自費出版。 第13回日本自費出版文化賞・グラフィック部門賞を受賞。
フォイルより写真集を同時刊行 タイトル:ブタとおっちゃん|著者:山地としてる|デザイン:池田進吾
※全文提供: フォイル・ギャラリー
会期: 2010年12月15日(水)- 12月26日(日) オープニング・レセプション: 2010年12月15日(水)18:30 - 20:30
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最終更新 2010年 12月 15日 |