森村誠:Dear Thomas |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 10月 03日 |
インターネット上で検索し、たまたま出て来たThomasという人物を修正液で点描したポートレイト作品|画像提供:TOKIO OUT of PLACE copyright(c) Makoto MORIMURA 『2006年作家の元に誤って届いた1通のメール、宛名はThomasとなっていた。そこから架空の人物Thomasを探し出す旅が始まった。』 展示作品 全文提供: TOKIO OUT of PLACE 会期: 2009年10月23日-2009年11月28日 |
最終更新 2009年 10月 23日 |
作家の元に誤って届いたThomas宛のメール。森村はトーマスを求めて、その名前だけを頼りに捜索(創作)を開始する。例えば、地図や雑誌に印字されたアルファベットからT,H,O,M,A,Sの文字以外がすべて修正液で消されてしまう。森村が執拗なまでに修正液で「修正」しようとしているもの。それは、トーマスという存在を埋没させている「情報」なのだ。だが、逆にそれは不在のトーマスを紙上に存在させる行為なのかもしれない。