『絵と彫刻』加藤泉作品集出版記念展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 6月 06日 |
加藤泉(1969年生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵科卒)は、アートシーンの中でいま最も活躍している作家の一人です。2007年ヴェネツィア・ビエンナーレ企画展に参加したのち、つい先頃の箱根彫刻の森美術館での大型個展を成功裏に終えるなど、話題は尽きません。 暗褐色の筆致や人間と植物との混生、荒々しい木彫とその彩色が特徴の加藤の作品は、異形の生命体̶胎児とも異星人とも見える―のとびきりユニークな表現として、人間の形をしながら、生命の原初的なかたちを想像させます。 油彩と彫刻と、素材や技法が異なっても、加藤の発想や表現したいことの根本は(コンセプトは)一貫していることがよくわかります。 この度は、加藤の初のモノグラフの刊行と併せ、フィギュアの制作チーム「リンデン」と作家との綿密なコラボレーションによって実現した、手彩色の限定ソフビ製彫刻が発表されます。限定120部のモノグラフ特装版にのみ付くもので、1点1点がこの世界にひとつしか存在しないオリジナル作品です。加藤泉のエッセンスが小さいソフトビニールにぎゅっとつまったつるつるの表面は、グロテスクなのに何故かとてもチャーミングです。 作品集の出版を記念して、ナディッフ・ギャラリーとアラタニウラノの2会場で、加藤泉の最新の仕事として、小彫刻、ドローイングを集めた展示を開催致します。ナディッフでは、ソフビ製彫刻作品の制作過程で使用した原型、金型なども展示致します。 作品集 加藤泉作品集『絵と彫刻』 同時開催企画 『絵と彫刻』加藤泉作品集出版記念展 全文提供: ARATANIURANO 会期: 2011年6月11日(土)-2011年7月16日(土) |
最終更新 2011年 6月 11日 |