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梅津庸一/森千裕:cosmetic girl and tired boy
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 08日

森千裕《明るい夜(新しいバランス)》2007年
紙にインク、フェルトペン|12.5x17.7cm
画像提供:ARATANIURANO

梅津庸一は1982年山形県生まれ。東京造形大学絵画科卒業後、第9回岡本太郎記念現代芸術大賞展(2006年)で準大賞を受賞、2009年にはVOCA展(上野の森美術館)に選出されるなど、期待の若手作家です。梅津の作品は点描のような独特の細かい筆致が特徴的ですが、油彩画、金属の先端で描かれたメタルポイントの素業、ベン画、そしてそれらの平面作品を日常品と一緒にインスタレーションの一部として展示するなど、表現方法は様々です。自画像や親族のポートレート、個人的に思い入れの強い者など、自らを形成するモチーフをメインとしています。

森千裕は1978年大阪府生まれ。京都市芸術大学大学院修士課程美術研究科絵画専攻修了後、「夏への扉-マイクロポップの時代」(2007年/水戸芸術館)、「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」(2010年・国立国際美術館)に参加するなど目覚しい活躍を続けている次世代を牽引するアーティストの一人です。森の作品のスタイルも、廃棄物や日常品で出来た立体作品、紙やパネルに水彩、鉛筆、墨などを用いて描かれた平面作品やドローイングなど実に様々です。我々を取り巻く混沌とした情報の断片がいびつに合体したような、意図的に解体され、そして再構築された画面は、絵画の新たな可能性をも示唆しているかのようです。

本展は、梅津庸一が森千裕の作品に感心を持ったことが発端となり、梅津自らが企画、森を招いて実現することとなりました。単なる同世代作家の友情からスタートしたほのぼのとした二人展ではなく、自分たちの作品の共通点、相違点を通して、「見ること」っそして「描くこと」について、もう一度考え、問い直したい、というような二人の真摯な姿勢が原動力となっています。

※全文提供: ARATANIURANO


会期: 2010年9月15日(水)-2010年10月16日(土)

最終更新 2010年 9月 15日
 

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