針金で立体を制作し石膏に浸した後、それを撮影、モノクロプリントされた写真用印画紙(バライタ紙)の上に直接刷るという、独自技法「インタリオ・オン・フォト」による作品。草花が密に絡み合う状態を規則的な形状で描くことによって、植物の生い茂る様子が、果てのない連鎖感で表現されている。装飾的な美しさと、一方で、草花の繁殖エネルギーを連想させる迫力を持つ秀作。
作家コメント: 以前から中世のタペストリーや、ルネサンスの宗教画等に描かれている草花が、細密であるが故に、現実から離れて平面に戻っていっている気がして、気になっていたところ、ある雑誌の表紙にダ・ヴィンチの受胎告知の足もとの草花の部分だけをトリミングした写真が使われていて、ただでさえ平面的な草花が、印刷物にデザインとして使用されることで、更に平面化していることに、これだ!と思ってつくった作品です。(情報提供: 不忍画廊)