AMPGでの二年間の作品発表を終え、東の故郷である福岡県の三菱地所アルティアムで開催された「AMPG vol.25」第四期で発表された作品。地元の福間町で採集した松と竹の子を使用しており、発表時会場では採集の様子も含む映像が流された。作品周囲の床面には東によるドローイングが施されており、およそ一般的なギャラリーには似つかわしくない土も撒かれていたことが思い出される。これらすべての要素を含めて《Plants of remembrance_0-21 Fukuma》と言った方が正確かもしれない。
作品は、松を横倒しにし、その松の傍らに竹の子を垂直に立てたものである。竹の子は、会期始めは雄々しくそそり立っていたが、終盤にもなると水分が失われ倒れてしまった。松林から持ち込まれた松、崩れ落ちた竹の子。それらは人工物である「芸術作品」にはない自然だからこその強度を死してなお持っていた。「記憶の植物」が内包するのは、儚くノスタルジックな思い出ではない。これからの未来を突き動かす、圧倒的なエネルギーの根源にほかならない。
| アーティスト | 東信 | ||
|---|---|---|---|
| 制作年 | 2009年 | 所蔵 | - |
| 種類 | その他 | 材質 | 松、竹の子 |
| サイズ | 2,000×500×2,200mm | ||
| 特記事項 | 「AMPG vol.25」第四期(三菱地所アルティアム、2009年5月4日〜5月24日) 撮影:椎木俊介、画像提供:AMKK | ||