今日の山田の作風を、確立した当初の作品。針金と石膏で作った立体を配置して写真撮影し、その現像写真にエッチングを施すという手法。イメージをモチーフは単体ながら、それのみで一つの強いイメージを放つ: スケルトンのタワーは、人からも街からも捨て去られたような物寂しさと、それでも白い凍土にたち続けるような、飄々とした強さを感じさせる。
作家コメント: それまでのことを見つめ直すことでできたシリーズの初期の大作。この辺りの作品ができるまでは、黒白写真の上に黒インクを重ねるという技法や素材の制約が優先されて、モチーフ等の身動きが取れなくなっていたので、思い切った飛躍が必要だと感じていました。