| EN |

飛田英夫:Le déclic with 石井晴子 古典技法額縁制作 KANESEI
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 11月 05日

 

この度、EMON PHOTO GALLERYでは飛田英夫による個展「déclic」を開催致します。

飛田は、過去20年以上にわたり、一つ一つ自ら制作したミニチュアの世界を大判カメラのポラロイドフィルムで撮影するという一貫した手法で作品を作り続けてきました。
フランス語でシャッターを切る”カチッ”という音を指すdéclicをタイトルとした本展は、そんな彼の集大成ともいえるほぼ全作品を展示致します。
地道にミニチュアを作成し、1枚のポラロイドに焼き付けると、制作したミニチュアは壊してしまう。ストイックで刹那的に作品と向き合ってきた彼は、閉じ込めた世界で旅をして、恋をする。
小さなポラロイドフィルムを覗き込むとき、我々が連れて行かれるのは、彼が作り上げたイメージの世界を越えて、どこか懐かしい、遠い記憶に出会うようでしょう。

本展示では、中性から伝わるヨーロッパの古典的製法・技術に忠実に額を制作している額縁アーティスト「石井晴子(KANESEI)」を迎えて、飛田作品のために特別に制作されたオリジナル1点物の額とともに、飛田の各エディション1のみの、この世に唯一点の作品世界をお楽しみ下さい。

つきましては誠に勝手なお願いですが、本展に関しまして貴紙紙面にて是非ご紹介頂けましたら幸いです。 掲載に関するお問合せ、画像提供はエモン・フォトギャラリーまで直接お問合せ下さいませ。何卒ご検討の程よろしくお願い致します。

2013.10 EMON PHOTO GALLERY

[作家コメント]
『Le déclic』

“突然カチリと何かがはずれたような音がする。
それと同時に主体は、それにまつわる色彩と重さの一部を引き離し
ながら、自分を客体からむしり取る。
何かが世界の中ではじけ飛んでしまったのであり・・・”
ジル・ドゥルーズ 『ミシェル・トルニエと他者なき世界 』
(丹生谷貴士訳)

方向をずらし、離し離れ、何を?何から?
そしてシャッターを切る。

飛田英夫

[作家プロフィール]
飛田英夫 Hideo Tobita 
1948年 神奈川生まれ 
小田原城北工業高校卒
2007年 「日々のサンプル -ミニチュアによる-」個展
ギャラリー山口(東京)
2008年 「シネフィルと写真」グループ展
ギャラリーメスタージャ(東京)
2009年 「In a Lonely Place」個展
ギャラリーメスタージャ(東京)
2010年  「静かな生活」個展
エモン・フォトギャラリー(東京)
「+PLUS Tokyo Contemporary Art Fair」
東京美術倶楽部(東京)
2012 年  Paris Photo Fair (Camera Obuscuraより)


石井 晴子
1996年 和光大学人文学部芸術学科卒業
1999年 イタリア・フィレンツェ Palazzo Spinelli 芸術学院木工修復科修了
在学中にフランカランチ氏の額縁工房“Corniceria Dell\'Agnolo”にて
古典技法額縁の制作を学ぶ。帰国後、「KANESEI」の名前で
オーダーメイド・オリジナル額縁製作を開始
主に個人作家や画廊、所蔵家からの注文で製作
2002年 和光大学芸術学部芸術学科 非常勤講師 (2005年前期にて終了)
2006年 株式会社ディヴォート 絵画保存修復事業部 Tokyo Conservationにて
額縁保存修復・制作担当開始
2008年 東京国立博物館所蔵 フェレッティ作「ラグーザ氏半身肖像」額縁製作
2010年 東京国立博物館所蔵 重要文化財「親指のマリア」額縁製作
2011年 住友資料館所蔵 坂本繁二郎作品付属額縁修復


全文提供:EMON PHOTO GALLERY
会期:2013年12月13日(金)~2014年1月31日(金)
時間:11:00 - 19:00 (土曜)11:00 - 18:00
休日:日・祝
会場:EMON PHOTO GALLERY
最終更新 2013年 12月 13日
 

関連情報


| EN |