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渡辺千尋:復刻の聖母
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 10月 29日

象の風景-Mダム地区
1979 年
エングレーヴィング
20.8×30.0 ㎝

銅版画家、渡辺千尋(わたなべ・ちひろ/1944-2009)は、東京に生まれ、長崎に育った。1963年、桑沢デザイン研究所に入学。しばらくはグラフィックデザインや挿絵、装丁の仕事に携わったが、1978年に銅版画と出会い、ビュランによる制作を始める。1979年には「第47回日本版画協会展」に初出品、「日本版画協会奨励賞」を受賞した。以降、銅版画家として活躍、チェコ国立版画美術館に「《象の風景》シリーズ」が買い上げとなった。
銅版画家としての活動の一方で、『ざくろの空―頓珍漢人形伝』(1994 年、第 1 回蓮如賞受賞)などを著し、文筆家としても活躍する。また、1996 年には長崎県の高来郡郡有家町(現・南島原市)の依頼によって、16 世紀末頃の銅版画とされる《セビリアの聖母》の復刻に着手。その道程を、『殉教の刻印』(2001 年、第 8 回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞)としてまとめた。2009 年に没するまで、多方面にわたる精力的な制作活動を続けた。 本展では、この復刻の《セビリアの聖母》に焦点をあてながら、渡辺の画業を紹介する。

○会期中のイベント ※いずれも事前申込不要
① ゲスト・トーク
日程:12 月 21 日(土)14:00~ 1 時間程度
中林忠良氏(東京芸術大学名誉教授・版画家)
② 舞踏
日程:12 月 25 日(水)14:00~ 1 時間程度
出演:吉本大輔(舞踏 天空揺籃)、高橋理通子、石川慶

③ 担当学芸員によるギャラリー・トーク
日程:1 月 11 日、2 月 1 日(土)14:00~ 30 分程度


全文提供:練馬区立美術館
会期:2013年11月30日(土)~2014年2月9日(日)
時間:10:00 - 18:00(入館 - 17:30)
休日:月曜(但し、12 月 23 日、1 月 13 日[月・祝]は開館、翌日休館)、 年末年始 12 月 29 日[日]~1 月 3 日[金]
会場:練馬区立美術館
最終更新 2013年 11月 30日
 

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