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Shoichi HASEGAWA
Events
Published: August 14 2013

「ルエールマルメゾン」銅版画

- パリ画壇デビュー 50 周年に想いを馳せて -

世界各国で活発的に個展を行なっている長谷川彰一。1961 年に渡仏。ピカ ソやミロなどの巨匠が版画を学んだヘイターのアトリエで、カラーエッチ ングとアクアチントの技法を習得。その後はパリにおいて精力的に個展を 開催し、海外からも彼の愛好家が後を絶ちません。
そんな彼が手がける版画作品は、赤、黄、青、緑、紫などの奥ゆかしい色彩と、 白い繊細な描線が融け合った画面の中に、古代の城壁や宮殿のような建物 の集合体が、淡くそこに浮んでいるかのようなファンタジックな心象風景 を描いています。それは空想的な叙情詩の世界でもあり、東洋と西洋の融 け合った幻想的な世界でもあるのです。彼は東洋と西洋の表現の一致を見 出し、且つそれらを象徴的に画面に表現しているのです。また近年では、 ピカソやジャン・コクトー、ジャン・マレーなどが通っていた南仏の陶器 の町ヴァロリスのアトリエで、セラミックアート(陶器)にも挑戦しており、 版画に止まらず幅広く作品を発表しています。
パリ画壇にデビューしてから今年で 50 周年を迎える長谷川。パリの郊外 に居を構え、自身を自然の中の一員と感じたことでスランプを抜けたこと や、明日の食べ物を心配したこともあったという 50 年。今や大変だった 事の方が楽しい思い出だと、振り返りながら彼は語ります。 本展では、版画以外にも、日本画や水彩画、セラミックアートなどを含め た数々のオリジナル作品を一堂に展示販売致します。画面に浮かぶ、柔ら かくロマンチックな長谷川の世界観を是非お楽しみ下さい。


全文提供:Bunkamura Gallery
会期:2013.9.7~2013.9.16
時間:10:00 - 19:30
会場:Bunkamura Gallery
Last Updated on September 07 2013
 

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