アーティストの作品を考察する上で欠かせない「ドローイング」、そこにはアーティストの精神や思想、 そして考察の軌跡が鮮明に記録されています。
本展では、「ドローイング作品」に焦点を絞り、よりストイックな展示空間を構成致します。
今展の後に個展を予定している新人の出野虹大は、細胞や原子を彷彿とさせるカオティックな宇宙的心象風景を、 驚くべき細密描写で描き出すペインターです。どこかロマンチックで詩的な空気も内包されている彼の作品の 強度と密度をそのままに、今回はカラーの小品も出展致します。
悠久斎は動物をモチーフとし、プリミティブなディテールで生き物の本質を捉えるべく探求を続ける作家です。 きらびやかな布を使った立体作品をメインに活動を続ける彼女ですが、本展ではクレパスを用いた 躍動感あふれるドローイング作品を出展致します。
三木サチコは人間とも妖精ともつかないキャラクターをモチーフに、 「感情」というテーマをメインに様々な素材への挑戦を重ねる彫刻家です。
昨年よりほぼ毎日続けてきたドローイング・トレーニングを経て、さらに広がりを見せた三木の近作ドローイングを出展致します。

出展作家：出野虹大、悠久斎、三木サチコ