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Masakatsu TAKAGI:Hatsugasai
Events
Published: August 02 2013

 

高木正勝は79年生まれ京都在住の映像作家、音楽家で、CDやDVDのリリース、美術館での展覧会や世界各地で のコンサートなど、分野に限定されない多様な活動を展開しています。2009 年のNewsweek 日本版で、「世界が尊 敬する日本人100人」の一人に選ばれるなど、世界的な注目を集めるアーティストです。昨年は映画「おおかみこ どもの雨と雪」の主題歌とサウンドトラックを手掛け、多数のテレビ CM やプロジェクトに楽曲を提供するなど精 力的に活動しています。
山本現代ではこれまで二度、高木の個展を開催してまいりました。2008年「ITAKO」展では漆黒の水に乳白色 の女性がゆっくりと溶けてゆく「Lava」と少女の髪の毛と顔のみで構成された「Tidal」を展示し、それまでの 色彩豊かな高木の作品とは違う、恍惚をたたえた生死の境界線のような闇の世界を展開し話題となりました。 2010年には「Ymene(イメネ)」と題し、感覚器官に直接訴えかける夢の世界を鮮やかな色とスピードを持って表 現し、細胞と心を同時に揺さぶるような効果のある展示を試みました。
今回の個展「発芽祭」は、今年5月に「アフリカを行く」展で発表した映像作品「うたがき」の続編となる作 品を発表予定です。
「うたがき」制作のために訪れたエチオピアでは、現地の人々が手を叩き大きな声で唄って迎え入れてくれたそ うです。言葉や文化を超え、唄を聴ききながらみんな円陣を組むように丸くなる——高木はそのような人間が本来 持っている自然な行動、素の振る舞いを抽出し、光と色を足すことで輝きを倍増させるような作品を制作しまし た。また、撮影した素材にあまり手を加えない部分を多く採用することでドキュメンタリーのような力強さが増 し、いままでの幻影的なイメージと融合して新たな躍動感のある展開を見せています。高木は「鑑賞者が歩き回 ったり踊ったり喋ったり騒いだりしてもらってちょうどいい」と話しており、作品と対峙する緊張関係ではなく、 一緒に「発芽祭」を楽しんでいただければ幸いです。
その他にも、2011年にルイ・ヴィトンで発表した、子供の絵のような伸びやかなイメージを重ね合わせた映像作 品「Anyura」を合わせて展示いたします。

[作家コメント]
発芽祭

たね、たまご、しきゅう、ちきゅう。
はじまりは、丸々しておる。
光を分け入れば現れる色彩の中で、よくよく心を凝らしてみると、
あらゆるものものが、唄い舞っている。
慌ただしく過ぎ去っていく時の中で、よくよく心を凝らしてみると、
あらゆるものものが、唄い舞っている。

高木正勝

[作家プロフィール]
高木正勝

個展
2001 pia、Pepper\'s Gallery、東京
JOURNAL FOR PEOPLE、Think ZONE、東京
2002 JOURNAL FOR PEOPLE、Gallery SOAP、福岡
World is so beautiful、agnès b.の全国9店舗
2003 World is so beautiful、CAI Gallery、ハンブルク
2005 Recent Works、mixed Media、静岡
2008 ITAKO、山本現代、東京
2010 Ymene、山本現代、東京
2011 Ymene、Agora Art Project x Space、台北
あゆち、文化フォーラム春日井、愛知

グループ展
2002 CAFE in Mito、水戸現代アートセンター、茨城
MOTアニュアル:おだやかな日々、東京都現代美術館、東京
2003 INTERRUPT、シンガポール美術館、シンガポール
2004 The gallery at night SKETCH、Sketch Gallery、ロンドン
2005 color of empty sky - 高木正勝+高木紗恵子、Transplant Gallery、ニューヨーク
アートカレイドスコープOSAKA05、ギャラリーCASO、大阪
風景遊歩、猪熊弦一郎現代美術館、香川、
Express、Duolun Museum of Modern Art、上海
The Evening Traveling、Spoltore、ペスカーラ
BIAS、台北近代美術館、台北、台湾
Neo / Baroque!、Bybos Art Gallery、ヴェローナ、イタリア
Arts Plaza Opening Celebration、カリフォルニア大学, Arts Plaza、アメリカ
Lido、Kunsthalle Dusseldorf、デュッセルドルフ
playing JOHN CAGE、ARNOLFINI Gallery、ブリストル
光のひろば、せんだいメディアテーク、宮崎
スイート メモリーズ、北海道立近代美術館、札幌
2006 TAKAGI - 高木正勝+高木紗恵子、Byblos Gallery、ヴェローナ
Gardens、豊田市美術館、名古屋
Context Series, Part I、Museum of Glass、シアトル
Trial Balloons、MUSAC、レオン
My heart belongs to... Tokyo、Le Cube 、イシー・レ・ムリノー
Tokimeki encounter Curated by Yuko Hasegawa、Akiba Square、東京
2007 MOT コレクション 2007、東京都現代美術館、東京
森のなかで、田辺市立美術館、和歌山県立近代美術館、和歌山
2008 ライフがフォームになるとき-未来への対話、オスカー ニーマイヤー、ブラジル
ライフがフォームになるとき-未来への対話、サンパウロ近代美術館、サンパウロ、ブラジル
KITA; Japanese artists meet Indonesia、Jogja National Museum、ジョグジャカルタ、インドネシア
Dual Points、京都芸術センター、京都
Art Through Nature、Koreana Art Centre、ソウル、韓国
ダブル クロノス、Zuishoji Art Projects 、東京
2009 どろどろ、どろん 異界をめぐるアジアの現代美術、広島市現代美術館、広島
2010 トランスフォメーション、東京都現代美術館、東京
2011 Trans-Cool Tokyo: Contemporary Japanese Art from MOT Collection、台北市立美術館、台湾
Invisibleness is Visibleness: International Contemporary Art Collection of a Salaryman-- Daisuke Miyatsu, MOCATaipei、台北現代美術館、台湾
カフェ・イン・水戸 2011, 水戸芸術館、水戸
2012 Cosmic Travellers - toward the unknown、エスパス ルイ・ヴィトン、東京

パブリック・コレクション
東京都現代美術館、東京
高橋コレクション、東京

Opening reception: 31st August, 2013 18:00 – 20:00


全文提供:YAMAMOTO GENDAI
会期:31st August– 21st September 2013
時間:11:00 - 19:00
会場:YAMAMOTO GENDAI
Last Updated on August 31 2013
 

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