| EN |

小森 南:脳みそが脱皮した。
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 8月 01日

「PINOKIO」 2013 130x97cm Acrylic on canvas

私どもunseal contemporaryでは、8月16日から小森 南展「脳みそが脱皮した。」を開催いたします。

小森南は、幼年期の感受性を表現の核としてほとんど原型に近いかたちで維持し続けけている希有な作家です。世界の内部に開かれる無垢の自分、動物たちのとの交流、他者と自分を繋ぐぬいぐるみとの共世界などをテーマに、瑞々しい作品を作り出してきました。

この作家の感受性は、絵画にしても、ドローイングにしても、あるいは再造形したぬいぐるみにしても、その独特の構成に現れています。独自性を持った作品には、もちろんめったに出会わないわけですが、おそらくは誰でも小森の作品を前にすると、軽い「驚き」を感じるはずです。小森のどの作品も、私たちがすでに失ってしまった「世界と自分の原初的な出会い」が再現されていて、作品との接触で私たちはその出会いを追体験し、軽い衝撃を体験することになるからです。

今回の個展ははじめての試みとして、絵画、ぬいぐるみ、ドローイングを思いっきり大胆に配置したインスタレーションとして構成されます。ギャラリースペースはいわば小森の小宇宙になります。どうかご期待ください。

[作家コメント]
ずっとドロッとしてるわけではない、ずっとカラッともしていられない。
ちいさい頃、ぬいぐるみ=絶対安心という場所を創りあげた。
それは大きくなるにつれ自然と消えるどころか勢いを増し、今では私の半分となっている。「歪み」「ずれ」「弱さ」「せつなさ」「未完成」、なにか欠けているものに惹かれてしまう。
たぶん、共鳴しているのだろう。

[作家プロフィール]
小森 南(Minami Komori)
1981神奈川生まれ

|個展|
2012 「絵」 unseal contemporary  東京
2010 「KASABUTA STRIP」 unseal contemporary 東京
2008 「フェイクファー」 unseal contemporary
2007 「あぶく」 i.n.k gallery 京都
2006 「巣穴」 gallery scott 東京
2005 「へその緒」 D&DEPARETMENT WALL 東京・大阪

|グループ展|
2011 「ネオ・リアリズムー新たな時代の空気ー」 渋谷Bunkamura Gallery 東京
2009
「unseal/frantic 合同展 "My favorite things"」unseal/frantic
「ハコブで布と糸」 DADA CAFE 東京
「unseal collections 2009」 unseal contemporary
2006
「CDケースアート展」 銀座芸術研究所 東京
「AO空・ASHI音」 銀座幸伸ギャラリー 東京
2005 「ハコブでハコ庭」 デザインフェスタギャラリー 東京

|その他の活動|
2013
T’acca ink,Textile 2014'S/S Exhibition 絵、ぬいぐるみ制作(山羊骨時計)
ARCH&LINE 2014'A/W Exhibition 服飾・小物制作
2012
ARCH&LINE 2013'S/S Exhibition 服飾・小物制作
T’acca ink,Textile 2013'S/S Exhibition ぬいぐるみ制作(旗)
2010
T’acca ink,Textile 2011'S/S Exhibition ぬいぐるみ制作(海賊の宝箱)
T’acca ink,Textile 2011'A/W Exhibition ぬいぐるみ制作(ロバ)
2009
日本ユニセフ協会「HAPPY BIRTHDAY DOWNLOAD for children」ぬいぐるみパペット制作
T’acca ink,Textile 2010'S/S Exhibition ぬいぐるみ制作(新巻鮭)
T’acca ink,Textile 2010'A/W Exhibition ぬいぐるみ制作

オープニングパーティ 初日18:00~20:00

全文提供:unseal contemporary


会期:2013年8月16日(金)~2013年9月29日(日)
時間:12:00 - 19:00
休日:月~木
会場:unseal contemporary

最終更新 2013年 8月 16日
 

関連情報


| EN |