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こ わくな い もん:隠崎麗奈 / 源生ハルコ / Tove Kleist
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 7月 12日

源生ハルコ(2009年)画像提供: TOKIO OUT of PLACE copy right(c) Haruko GENSHO

この飽食の時代、我々はもって生まれた本能的な力を無駄に擦り減らし成長してしまっていないだろうか。それは経験や知識といったものに置き替えられるがゆえに、人は普通その喪失に気づかない。ただ、稀にその本能的な部分を擦り減らす事無く、知識や経験を獲得して成長するネオテニーともいえる存在に出会えることがある。この度、TOKIO OUT of PLACE ではそんな希有な成長の過程にある女性3名によるグループ展を企画いたしました。 3作家の表現スタイルはそれぞれ違いますが、作品から受ける印象には数多くの類似点があります。幼い頃から抱いていた興味や嗜好性を繊細な感受性で追い求める姿勢には、無垢な精神に秘められた多幸感や残虐性がみうけられます。しかしそうしたものを、成熟しているからこそ冷静にコントロールし仕上げる完成度の高さ。作品を前にした時、乖離した内面と現実が曖昧で不思議なものにメタモルフォーゼする瞬間に立ち会う事ができるでしょう。無垢なまま成熟し、本能をうまく手なずけたネオテニーの彼女達に、こわいものは無いのかも知れません。

※全文提供: TOKIO OUT of PLACE


会期: 2009年7月31日-2009年8月29日

最終更新 2009年 7月 31日
 

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