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井上裕加里:it's a small world
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Published: July 17 2013
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井上裕加里:it's a small world

KUNST ARZT では、井上裕加里個展「it's a small world」を開催します。 井上裕加里は、モノ事の「バランス」を問う仕事を展開しているアーティストです。 コカ・コーラ社の広告入り二人掛けベンチをロッキングチェアーに変換した「Rocking chair(2011)」では、揺れの主導権争いとともに、多国籍大企業と庶民とのバランスをも示唆しました。「National land (2012)」は、日本と韓国において、それぞれの“領土”を撒きながら歩き、まさに日韓のバランスを考えさせるものでした。そして国家と民衆の関係を問う「猫をかぶる(2013)」では、アーティスト自身が視覚を失う猫のマスクを被り、国家建設の為の演説を猫語(我々にはにゃ~にゃ~としか聞こえない)で行いました。ポップな中にも社会問題を照射する井上裕加里の個展にご注目ください。
(KUNST ARZT 岡本光博)

[作家コメント]
「答えは目の前にあり、見えていないのは問いである。」
これは朝日新聞に掲載されていた福島第一原発事故の記事の言葉である。私を含め多くの人が原発の危険性を知りながらも、それを材料に自分に問い、何かしら意見を持つ人が少なかった。この傾向は現代社会の何事にも見られるだろう。
では、今の私たちが持つべき問いは何であるのか。
私は、それを探す手立てとして現代の社会的問題をパフォーマンスなどの行為を以て実体化するという作業を行っている。
まず、ある社会問題を取り上げ、それを吟味、咀嚼する。そして、それを身近な事象に置き換え、行為を以て私なりの答えを出す。
私の出した答えは、取り上げた社会問題と異なった変容をみせるが、その問題に生ずる新たな見解にもなりうると考える。導いた答えを見つめることが問いを見つける手掛かりになると私は思う。

[作家プロフィール]
井上 裕加里

1991 広島生まれ
2012 倉敷市立短期大学 服飾美術学科 卒業
2013 成安造形大学 芸術学部芸術学科美術領域現代アートコース 在籍
2012  倉敷市立短期大学卒業制作(倉敷市立美術館/ 岡山)
ゆとり主義(GALLERY1963/ 大阪)
(ギャラリーキューブ/ 滋賀)         
CHI-KEI 風土のかたち、ながめ、かかわり(ギャラリーキューブ/ 滋賀)

全文提供:KUNST ARZT


会期:2013年9月17日(火)~2013年9月22日(日)
時間:12:00 - 19:00
休日:月
会場:KUNST ARZT

Last Updated on September 17 2013
 

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