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Esperanto -世界が似合う作家たち-
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Published: June 13 2013
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湯浅克俊「A history of a lady #1」2013年 | 1070×800mm | Water-based woodcut on paper | Ed.5

日本発、6名の現代作家によるクリエイティブの競演

「Esperanto(エスペラント-世界共通語-)」とは、民族の言語や文化を歴史的遺産として尊重し、その違いを越えて人々がコミュニケーションできるよう、1880年代に作られた人工言語のこと。

今展では、日本本来のクリエイティブな精神を根底に備えながら、世界で共有される感覚を認められ、日本だけでなく海外でも活躍している6名の作家をご紹介。ハッと驚かされるようなアートに対する感情には、何か万国共通の感覚があるのではないかという想いが展覧会のタイトルに込められています。ボーダーレスな才能で満ち溢れた作家の生み出す、コンセプト、技法、技術を通じて、アートにおける万国共通の感覚が見えてくるのではないでしょうか。

彼らは海外のアートフェアに多数出展しており、今春ではニューヨークのアートフェアにおいて大絶賛を浴びています。国内外で躍進を続ける圧倒的な存在感を、是非この機会にご覧ください。

[作家プロフィール]
●湯浅克俊 Katsutoshi YUASA
一見、写真のような作品は、自身で撮影した写真を基に彫り進めているが、すべて手で彫られており、光の陰影は彫りの深浅、幅の広狭で表現されている。その卓越した技術によって実際の空気感までをも感じさせ、寄り添う記憶や視覚の残像のようなイメージを織り成している。

●田島弘庸 Hirotsune TASHIMA
セルフポートレートスタイルで陶彫作品を制作。最近では、オーガニックバナナシリーズを発表。バナナの黄色は、米国に在住する黄色人種で英語を話す作家自身を表している。陶彫ながら細部までこだわり尽くされ、色は何度もテストピースを焼き、すべて化学反応による、釉薬で着色されている。

●川崎広平 Kohei KAWASAKI
「アクリル」素材に、特別なオイルを加えることにより、互いの素材たちの存在を消し、宇宙で静かに浮遊する生命を想像させる作品。彼の「素材要素」への深い観察力と、「形状の美しさ」への探求は、独特の時空間を作り出している。

●新藤杏子 Kyoko SHINDO
水彩作品でありながら、下書きを一切せず、いっきに描かれるにじみを生かした線。シンプルな手法に見えて、水彩の広がり方、色の濃度、微妙な色の混ざり具合いなど、彼女の経験値によって完璧にコントロールされて描かれている。

●土田泰子 Hiroko TSUCHIDA
主に金属を素材としたミクストメディアで作品を構成している。作品に適した技法を用いるなかでも、コンセプトにおいて人の心を扱うため、なるべく機械を使用せず自分の手で生み出すことを重要としている。

>●徳重秀樹 Hideki TOKUSHIGE
「骨花」とは「いずれは枯れる一瞬の生のあらわれとして花の姿を死んだ動物の骨や毛皮で模したもの」。写真作品として残した後は、その立体を壊して土に還し弔うことをコンセプトに独自の表現活動を続けている。彼のフィルターを通じて写し出された生命に対する尊厳の念、鎮魂と再生の新しいプロセスは、神秘的な美しさをたたえ、一瞬にして生と死の根幹を問い正す。

全文提供:Bunkamura Box ギャラリー


会期:2013年7月13日(土)~2013年7月22日(月)
時間:10:00 - 19:30※最終日は17:00まで
会場:Bunkamura Box ギャラリー

Last Updated on July 13 2013
 

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