こ の作家が描くと いつも見ている現実の風景が 異次元の世界のように見える。 それは、光の粒子を重ねるように微細に、そして精緻に描かれた絵肌から伝わる、 描く対象への憧れと懐かしさの感情が伝わるからだ。 (作家の技法・サンドマチエールとは下地に砂状のもを混ぜ微細な凹凸の上に油彩で描く) 　個展のたびに驚くような作品を仕上げてくる、26歳の若き油彩作家の30点をご高覧願います。

［作家コメント］
個展によせて
すりガラスの窓から朝の光が透けていくように、
自分の輪郭がぼやけたとき、あなたになれたような気がした。
僕も君のようになりたいんだ。
日々の記憶を切り取った、あなたへのオマージュ。
2013.5　豊田泰弘

［作家プロフィール］
豊田泰弘

1986 愛媛県生まれ
2002 第２回全国高校生現代アートビエンナーレ展
準グランプリ　大原美術館賞受賞
2007 For展/加計美術館（倉敷）
2008 ザ・ニューフェイス展/石田大成社ホール（京都）
2009 倉敷芸術科学大学　芸術学部美術学科卒業
個展「日々のとなりに」Y.Art-Gallery（大阪）
2010 個展「いま・油彩でなければ」 Y.Art-Gallery（大阪）
2012 個展「motherへ」JR大阪三越伊勢丹　アート解放区
個展「虚構と現実の境界線」 Y.Art-Gallery（大阪）
2013 京都アートフェア2013出品