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Chim↑Pom:FujiYAMA, GEISHA, JAPAnEse!!
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 7月 07日

画像提供:無人島プロダクション | copyright(c) Chim↑Pom

ここ最近無人島以外での個展も多いChim↑Pomですが、約一年ぶりに無人島プロダクション(ホーム)で開催する個展です。今回は「日本観」をキーワードに新作群を写真、絵画、立体、インスタレーションなど多種多様な表現形態でおみせします。 今回Chim↑Pomが注目したのは、海外目線でとらえた「JAPAN」です。一般的に「日本のイメージ」とは、例えば「禅」であったり「和心」であったり…、かと思えば、「アニメ」や「秋葉原」だったり、相当勘違いだと「サムライ」だったりと様々だと思います。が、それでは「日本」のイメージとは一体何でしょう?  作品のモチーフやコンセプトは彼らが生きるこの社会や日常の中からいつもみつけているように、今回も彼らの日常生活の中で感じる違和感、例えば海外へ赴いた時に訪れた日本食レストラン、外国人キュレーターが日本人作家の展覧会を企画したときに感じる既視感などに着眼し、なんちゃって外国人に彼ら自身がなりきって、その目で自分たちの国「日本」をとらえなおします。 当然のように、彼らの手にかかると「わび・さび」や「伝統」「和心」といったモチーフは完全に捨て去られ、日本が独自に育んできた感性やセンス、美意識といったものも全て排除されしまっており、作品の題材として選んだ、寿司、浅草、忍者、相撲・・・、といった「日本らしい」と呼ばれるものを、日本の伝統技術などを使って表現するのではなく、とびっきりポップでキッチュに表現します。「なんちゃって」水墨画や、まるで日本のイメージを完全に勘違いして(とりちがえて)作った日本料理屋の看板など、海外の日本食レストランさながらの空間をしたてあげます。

毎回も全身全霊をかけ、捨て身覚悟で、時に強引に時に痛烈に社会へ切り込んでいく「サムライ」のような彼らが表現する「日本流のおもてなし」と「Chim↑Pomジャパン」の世界観をどうぞ会場でご堪能いただきたくどうぞよろしく申し上げます。

※全文提供: 無人島プロダクション

最終更新 2009年 7月 26日
 

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