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古河原泉:Color of desire
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 5月 20日

目眩いた | 油彩・キャンバス | 1300×1620mm

偽ることのできない清い欲のかたち

「人間の内面に在る宇宙を描きたい」と語る古河原泉。彼女が描き出すキャンバスの中には、せめぎ合う色面の中に現れる人物がいます。それは踊っている様にも、風に吹かれている様にも、浮遊感と高揚感が共存し、あらゆる現実と想像から解き放たれた、独自の一歩を踏み出す女性たち。現代社会の一員として生きる彼女が出した、誰もが持つ止めどない「欲望」への一つの答えなのです。

過去から現在、そして未来まで、人の悩みや欲望は連鎖し続け、私たちを翻弄していくでしょう。しかしその果てに待つのは、夢から希望へ、希望から目標へ繋がるパワーの源なのです。内に満ちるあらゆる欲を、悪として抑えつけるのではなく、受け入れ抱きしめる事で、それは明るい未来への道しるべとなるのではないでしょうか。

古河原にとって初個展となる本展では、これまでに制作した作品をはじめ新作の油彩画を発表致します。抽象的な背景と写実的な人物、衝動的な想いと繊細な目線。その絶妙なバランスの中に、今の彼女が持つあどけない色彩と力強いラインによって描かれる女性たち。まるで、観る者と向き合っているかのような感覚に陥る、新しい「欲望」と「希望」のかたちをご覧下さい。

[作家プロフィール]
古河原 泉 Izumi Kogahara

1978年栃木県宇都宮市生まれ。2000年に宇都宮大学教育学部美術科を卒業し、同年、栃木県芸術祭奨励賞受賞。2003年から光風会に在籍、2004年を初めに、日展6回の入選を果たし、現在に至る。

☆ギャラリートーク開催☆

日時:6月1日(土) 16:00~
Bunkamura Galleryで開催する『ミューズたちの光と影』に出展する英国の鬼才フレッチャー・シブソープ氏を招き、同じコンセプトである“女性”をテーマに、制作に対する想いを語って頂きます!

全文提供:Bunkamura Box ギャラリー


会期:2013年5月29日(水)~2013年6月9日(日)
時間:10:00 - 19:30
会場:Bunkamura Box ギャラリー

最終更新 2013年 5月 29日
 

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