| EN |

渡辺おさむ / 尾家杏奈 / 廣川惠乙:Entrance into Garden
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 7月 03日

渡辺おさむ≪fantasmagorie≫2008年 | 40x50cm | モデリングぺースト、プラスチック、パラフィン | 画像提供:イムラアートギャラリー | copyright(c) Osamu WATANABE

廣川惠乙≪森林の夢想≫2008年 | 223.7x116.7cm | パネルに鉛筆、インク、水彩、色鉛筆 | 画像提供:イムラアートギャラリー | copyright(c) Kei HIROKAWA

尾家杏奈≪神≫2008年 | 227×181cm | 油彩 キャンバス | 画像提供:イムラアートギャラリー | copyright(c) Anna OYA

デコレーションケーキに見られるような、絞り出されたクリームの形状を使った表現「Fake Cream Art」で新しい芸術表現分野を確立している渡辺おさむ。ターナーアクリルアワード 審査員特別賞(2006)、アミューズアートジャム2007 審査員特別賞受賞などで注目を集めており、最近では上海、ベルギー、そして今夏の越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」では小沢剛とのコラボが決定するなど世界的に大活躍です。 そんな注目アーティストと共に作品を並べるのは今年の4月から芸大の修士課程にはいった二人の若手女性アーティスト。尾家杏奈(おや あんな)と廣川惠乙(ひろかわ けい)。若手アーティストの発掘と育成を目的とした「via art osaka」「via art EFD」(審査員:池内務:レントゲンヴェルケ代表、和田友美恵:ワダファインアーツ代表、藤本幸三:エルメスジャポン 執行役員コミュニケーション担当、井村優三:イムラアートギャラリー代表など計15 名)に参加して以来、多くのコマーシャルギャラリーが注目しています。京都市立芸術大学大学院で油画を専攻する尾家杏奈(おや あんな)。ヨーロッパの風景画を思い出させる幻想的な画面に、尾家の好きな“うさぎ”などのキャラクターが登場し、独特の絵画世界で存在感を放ちます。そして神戸出身で多摩美術大学卒業後、東京藝術大学大学院の修士課程に在籍する廣川惠乙(ひろかわ けい)。ペン、鉛筆を駆使した白黒の世界に描かれるのは、夢想にふける女の子と水と光をイメージした廣川の視覚的記憶に残る記号・・・。現実と非現実が混じりあう不思議なイメージの世界に見る側は引き込まれそうです。 そしてこの3人の作品の雰囲気から「庭」:「Garden」という言葉をキーワードとし、「Entrance into Garden」というタイトルをつけました。「庭への入り口」という意味ですが、3人の「思想の庭への入り口」とも言えると思います。また、「Entrance」は「入り口」のほかに、動詞で「~を夢中にさせる、うっとりさせる」という意味があり、この3人の作品を象徴していると言えるのではないでしょうか。 本展は新作を含めそれぞれが5点ほど(計約15 点)出品します。渡辺おさむによる立体のインスタレーションも登場する予定です。

※全文提供: イムラアートギャラリー

最終更新 2009年 7月 04日
 

| EN |