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Published: May 01 2013 |
TALION GALLERY にて、2013 年4月20日 ( 土 ) より 2013 年5月18日 ( 土 ) まで、小林寛人、 戸田祥子、宮下さゆりによるグループ展「成熟と喪失|Maturity and Loss」を開催いたします。是非 ともご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
[作家コメント] 小林寛人 無 数の白が塗り重ねられた、絶え間ない筆致の軌跡。小林寛人のペインティングは、色彩を排除し、アンバーとシルバーホワイトのみによって描かれている。モ ティーフの輪郭は次第に解体され、具象と抽象、あるいはイメージと物質の間を行き来する。そこでは、小林が捉え、また観る者が捉えうる世界の断面と同時 に、間断なく落とされた筆致のダイナミズムから、描くという行為そのものの淵源を見ることができる。
戸 田祥子は、映像と物体を配置したインスタレーションによって、遠く離れた場所や異なる物同士をゆるやかに結び合わせ、その基底にあるリズムを浮かび上がら せる。彼女の作品では、日常的な場面を窃視するかのような映像がスクリーンに投影される。同時に、プロジェクターとスクリーンの間には、金属や木片などの 物体が置かれ、映像の一部が物理的に切り取られている。こうした仕掛けにより、映像は光学的な物質性が強調され、さらに映像が映し出すイメージや物体の戯 れが、鑑賞者にその場所と繋がっていくかのような感覚を促す。
宮 下さゆりによる謎めいたドローイングは、鉛筆の細かな線を重ねるハッチングによって、滲み出るような陰影に満たされている。そこに描かれているのは、テー ブルに映る手影絵といった、メタ絵画的とも言えるモティーフである。ドローイングの中のテーブルは、影を映すための支持体の役割を果たすことで、イメージ とフレームの存在論的な関係を示唆している。新作シリーズでは、黒地の紙に鉛筆の仄白い光沢が、微かな像を浮かび上がらせ、また新たな角度からイメージの 起源に迫る試みとなっている。
[作家プロフィール] 小林寛人 Hiroto Kobayashi 1984 年、兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学大学院油画科修了。 主な個展 2010 “ 小林寛人 ” ギャラリー点 ( 石川 ) 2009 “ 小林寛人 ” ギャラリー点 ( 石川 ) 主なグループ展 2012 “carre 2012” ギャラリー点 ( 石川 ) 2010 “carre 2010” ギャラリー点 ( 石川 ) “carre a zurich” チューリッヒインシュランス カンパニー内ギャラリー ( スイス ) 2009 “carre 2009” ギャラリー点 ( 石川 ) 2008 “carre 2008” ギャラリー点 ( 石川 ) “CASE 6” グリーンアーツギャラリー ( 石川 ) “Z アンデパンダン展 ” 金沢 21 世紀美術館 ( 石川 ) “Z スペース ” 小山傘店 “ 現代美術小品展 ” さばえ現代美術センター ( 福井 ) シャッターペイント、谷田合金 ( 石川 ) 2007 “8 人展 ” ギャラリー点 ( 石川 ) 2006 “8 人展 ” ギャラリー点 ( 石川 ) 2005 “ 初田美術研究所合同展 ” ( 京都 ) “7人展 ” しんきんギャラリー ( 石川 ) “ 金沢アートプロジェクト ” 秋のオフィスアート05/ 中央三井信託銀行出品 ( 石川 ) 2004 “ 金沢アートプロジェクト ” 冬のオフィスアート04/ 北國銀行出品 ( 石川 )
戸田祥子 Shoko Toda 1981 年、東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科壁画専修了。 主な個展 2012 “ 目をひろう・腕を浸す ” Gallery 1504 ( 東京 ) 2011 “ 地理に、リズム ” 3331 gallery ( 東京 ) 主なグループ展 2013 瀬戸内国際芸術祭 ( 香川 ) “ たまたま 11” 大木裕之企画 /シャトー2F ( 東京 ) “Blue Valentine” XYZ collective ( 東京 ) 2012 “Open Lab” Trans Arts Tokyo ( 東京 ) “MEC Award 2012” SKIP シティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム ( 埼玉 ) “ 有袋類|Marsupials” TALION GALLERY ( 東京 ) 2011 “8 人の日本人アーティスト - 東洋の交感 -” 国際交流基金ニューデリー ( インド ) “ ソーシャルダイブ - 探検する想像 -” 3331 Arts Chiyoda ( 東京 ) 2010 “ 松戸アートラインプロジェクト ” 日大旧松戸校舎 ( 松戸 ) “ スエヒロ展 ” 3331 Arts Chiyoda 地下スタジオ ( 東京 ) “International Artist Residency Program in Daegu” Daegu Culture and Art Center ( 韓国 ) “SUMMER OPEN 2010” BankART ( 横浜 ) 2009 “Time zone 0” 視空間 798 芸術区 ( 北京 ) “Tong “ 通 ”” 主楼空間 中央美術学院 ( 北京 ) “Asia Panic” 光州ビエンナーレホール ( 韓国 ) “The mARkeT :in the making” Beijing Center for the Arts at Legation Quarter ( 北京 ) “-現場- 東亜青年芸術家装置作品実験展” 重慶501当代美術館 (重慶) 2008 “The mARkeT : New Year Gift” Beijing Center for the Arts at Legation Quarter ( 北京 ) “Open studio Xiedao” スタジオ 110 創意正陽芸術区 ( 北京 ) 2007 “INDEX#3 経験の効用 ” art Project room ART ZONE ( 京都 ) “INDEX#3 経験の効用 ” トーキョーワンダーサイト本郷 ( 東京 ) 2006 “SICE2006 Transition Compound” 旧野外映画場 ( ボスニアヘ ルツェゴビナ ) “SICE2006 Transition Compound” Kunstverein Tiergarten | Galerie Nord ( ドイツ ) “SICE2006 Transition Compound” アサヒアートスクエア ( 東京 )
宮下さゆり Sayuri Miyashita 1988 年、長野県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科油画科修了。 主なグループ展 2013 “ 修了制作展 ” 武蔵野美術大学 ( 東京 ) 2012 “ 似て非なるもの ” TALION GALLERY ( 東京 ) 2011 “ アウトレンジ 2011” 文房堂ギャラリー ( 東京 )
全文提供:TALION GALLERY
会期:2013.4.20 - 2013.5.18 時間:11:00-19:00 Closed on Sundays and Mondays, holiday 会場:TALION GALLERY
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Last Updated on April 20 2013 |