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Tatsunori FUJII
Events
Published: May 01 2013

"Abiko weather station" 2012.

こ の度、深川番所では2013年5月1日から31日まで「藤井龍徳:フリソソグモノニツイテ」を開催いたします。1954年栃木県生まれの藤井龍徳は、 1980年東京造形大学彫刻科を卒業、1981年「お父さん人を殺した事ありますか?」より作家活動を開始しました。近年は2009年中之条ビエンナー レ、2010年西宮船坂ビエンナーレ、2012年には我孫子国際野外美術展への参加の他、53美術館(中国、広州)での滞在制作やFRISE(ドイツ、ハ ンブルグ)でのグループ展「IGNIS MUTAT RES」(火は万物を変える)に出展するなど、各地で精力的な活動をみせています。

作 品は屋内外を問わず展示場所と一体となるインスタレーションを主な表現手法としています。展示場所で測定される自然放射線量の値を記す「フリソソグモノニ ツイテ」は、数値によって場所の固有性を表した1998年から制作が続く代表的な作品です。また、画廊の床に井戸を掘り、地下水脈を室内に誘導した「水は どこだ!?」(2002年)では、展示室から汲み上げた水を神社へ奉納するパフォーマンスにより、閉鎖的な場所を外部に接続して展示空間の質を一変させて みせました。

本 展では、ギャラリーが入居する建物を取り囲む野外作品「気象台」を主に、裁断された紙幣を用いた「日本国10kg原器」や展示室内で捕らえられた放射線の 測定音による作品「測定値」など5つの作品を紹介いたします。これまで規模や制約などから野外での展示は地方や郊外に限られていました。本展は東京の狭小 な都市空間における稀な試みとなります。この機会にぜひご高覧くださいますよう宜しくお願い申し上げます。


全文提供:Fukagawa Bansho Gallery
会期:May 1 - 31, 2013
時間:12:00 - 19:00
Closed on Mon.
会場:Fukagawa Bansho Gallery
Last Updated on May 01 2013
 

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