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佐伯洋江 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 6月 30日

"Untitled" (2009) | Pencil and ink on paper | 79×111cm | Courtesy of Taka Ishii Gallery | copyright (c) Hiroe SAEKI

2005年の初個展から数えて三回目となる今回の展覧会では、これまでの大胆な構図や緻密な描写の中に、新たな変化が見出される新作ドローイングを展示・販売致します。

大きな余白が印象的な佐伯の作品には、張り詰めたような緊張感と開放感が入り混じる。シャープペンシルを使ってひとつひとつの形を丹精に描き込みながら進んでいく佐伯の作業は、感覚の赴くまま、指先にすべてをゆだねて拡張していく。自然の風物や幾何学的な形態など、あふれ出てくる摩訶不思議な事物は、画面の上で成長し、余白の中へと飛散していくかのようである。

-大島賛都「インシデンタル・アフェアーズ」展カタログpp.36-37, サントリーミュージアム[天保山],2009年より引用<

今年はサントリーミュージアム[天保山]の「インシデンタル・アフェアーズ」展(3月7日~5月10日)にはじまり、「ネオテニー・ジャパン-高橋コレクション」展が上野の森美術館(5月20日~7月15日)を皮切りにして新潟県立近代美術館、秋田県立近代美術館、米子市美術館と全国各地を巡回します。

さらに、松井みどり氏のキュレーションによる「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」展(5月23日~7月20日)が原美術館にて開催され、秋にはヨーロッパへ巡回します。

※全文提供: タカ・イシイギャラリー

最終更新 2009年 6月 27日
 

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