大橋愛:piece |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集3 |
公開日: 2013年 4月 19日 |
大橋は自身の近しい人の死をきっかけに、国内外各地の写真を撮ることで、死の側から生を、生の側から死をのぞく作業を続けてきました。かつての隆盛の影を残したまま、取り壊されることすらなく廃墟となった軍艦島、おそろしいほど美しい自然、時間によって音も立てずに暴力的に分断される日常の風景。大橋の目を通して映された世界は、時として残酷ともいえる生の営みを粛々と浮かび上がらせ、生が内包する「無」ともいえる死の気配を感じさせます。大橋個人の痛みから派生した失われたかけら(=piece)をさがすようにシャッターを切り、生まれた写真は、生の対局にある死ではなく、ただただ当たり前にある死の存在をやさしく語りかけます。そして時を経て、死者への感情がかわりゆくように、写真もいつしか普遍的な世界へと昇華され、見る者自身の記憶のかけらにやさしく静かな時間を与えます。 本展は3月より京都・FOIL GALLERYにて開催しております個展「piece」に続く展覧会となります。 この機会に是非ご高覧いただきますようお願いいたします。 オープニングレセプション:4月25日(木) 19:00-21:00 全文提供:hpgrp GALLERY TOKYO 会期:2013年4月25日(金)~2013年5月19日(木) 時間:11:00 - 19:30 休日:月 会場:hpgrp GALLERY TOKYO |
最終更新 2013年 4月 25日 |